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ハーバード大を目指す高校生たち

Nov. 11, 2020 その他

ハラハラしながら見守ったアメリカ大統領選挙、敗北を認めないトランプ氏の無茶ぶりで混乱が続きますが、絶対的にマシなバイデン氏の勝利は嬉しい限りです。東大英語で100点超えるぞ!との執念で高校留学した島国の少年を大陸の寛容な包容力をもって迎えてくれたアメリカ。頑張れば誰にでも無限の可能性がある、そんな希望を持たせてくれる自由主義国のリーダーでした。トランプ氏の自国第一主義で”The United”が”The Divided States of America”に分断され失望していましたが、バイデン新大統領がアメリカの品格を復活させてくれることを切に願います。

日本の高校生が米ハーバード大や英ケンブリッジ大といった海外トップ大学への進学を志すケースが最近10年で劇的に増えている。年々高まるグローバル志向もあるが、ユニクロの柳井社長やソフトバンクの孫社長ら、日本を代表する財界人による奨学金制度をはじめ、年間数百万円もの学費を払うためのバックアップ体制が整ってきたことが大きい。

ただし、海外トップ大学に合格できるのは、灘、開成、筑波大駒場といった国内エリート高でもごく一握り。ハーバードで毎年2~3人程度、米国の名門大学群であるアイビーリーグ8校全体でも10人~20人だ。海外に住んだことのある帰国子女も、そうでない生徒もいる。彼らは一体どうやって狭き門を突破したのか?

海外大学の入学者選考システムは日本の大学入試とは大きく異なる。米国の大学を受ける場合は、オンラインで提出する願書に、①高校の成績②数学オリンピック、模擬国連といった各種コンテストの受賞歴③ボランティアやスポーツ等の課外活動の実績④外部共通試験のSATやACT、英語試験のTOEFLなど、必要なテストスコアを提出する。米国トップのHarvard、Yale大などアイビーリーグを目指すならTOEFL-iBTは最低100点は必要とされるが、合格者の多くは満点の120点に限りなく近いスコアを達成している。

更に日本に住むその大学の卒業生が、これらの書類を基に面接し、英語力や人間性がその大学にマッチしているかどうかを見極める。最終的に合否を決めるのは志望エッセーだ。何の目的で大学に入学するのか?将来どう社会に貢献したいのか?といった哲学的な問いに、しっかりとした考えを述べられるかどうかが重要だ。日本の大学入試と違い、どんなにテストスコアが良くても、独自性や創造性がなければ受からない。

ハーバード大やMITなど名門大にコンスタントに合格者を出している灘高では「教師はほとんどノータッチで、生徒たちが自主的に進学先を選んでいる。海外大の合格者の多くは生徒会活動に熱心で、先に合格した先輩から後輩へ、ノウハウが引き継がれているようだ」と話す。今年Yale大やケンブリッジ大などの海外の名門大学に10人が進学した開成高校では、ここ数年、ネイティブの講師を積極採用し英語教育を強化してきた。海外進学希望者のためのライティング講座なども開催している。

私は「世界一わかりやすい」シリーズの著者(センター試験等では言い過ぎの表現は誤答ですが)のようなカリスマ講師ではありません。アイビーリーグで博士号を取った上智外英の後輩は、東大理科類に合格後、春学期だけで中退し、秋からハーバードやMITに進学する高校生を東京で教えています。東進の安河内先生、駿台お茶の水校で東大入試研究グループを主催する先生方も上智外英出身です。東京外大と並ぶ日本トップの外国語学部英語学科で学んだ者の矜持を胸に、熾烈な大学入試に挑戦する岡山の生徒さんの秘密兵器のような存在でありたいと願っています。