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本番で実力を出せる人とは?

Apr. 01, 2021 大学合格戦略

国公立大学入試の結果も出て、2年前から始まった第1期生の挑戦が終わりました。もちろん生徒さん本人が一番苦しかったと思います。一人ひとりの顔を見たいがため、むやみに生徒の数を追わない少人数制を貫きましたので合格発表までは、わが身のようにドキドキの毎日でした。

結果、理系最難関の国立医学科、新型コロナワクチンへの関心から医学科以上に高倍率だった国立薬学科に現役合格を果たし、私立文系専願の生徒さんは受験したGMARCH3大学で7つの入試方式全勝でした。が、コロナ禍で不安な中、本番の緊張感からか?残念ながら実力を出し切れなかった生徒さんもいました。

今年は約30年続いたセンター試験から大学入学共通テストへの切り替わりの年で過去問もない経験者ゼロの入試でした。大手予備校やZ会などの予想問題を実戦演習した日々が思い出されます。第1日程で行われた初の共通テスト英語、リスニングは試行調査をほぼ踏襲した問題でしたが、リーディングはTOEIC形式に見せかけた試行調査や模試をかなり外した問題に戸惑った受験生も多数いたかと思います。

当たり前ですがサンプル問題がそのまま出題されることはありません。少しぐらい目先を変えられても、その場の思考力で初見問題に対応できた人が得点できた試験となりましたが、900点満点で9割以上取れた人は前年のセンター試験からほぼ半減、8割以上も15%近く減りました。誰も緊張感が半端ない本番で目標点を取れる保証はどこにもないのです。

第2期生の受験イヤー本格化を受け「本番で力を出すにはどうすればいいのか?」受験生の永遠のイシューを毎日考えています。大手予備校は手抜きを認めませんが、ベネッセ・駿台も河合塾も東進もZ会でさえも、試行調査をコピーした模試を連発しました。過去問がなかったこともありますが、出題パターンの固定化により模試より点を落とした生徒が特に700点台の層で多かったようです。

実際、私立中高一貫校でも岡山の公立伝統校でも模試で750点以上取れていた受験生が本番で30点~40点近く落としていた感があります。特にこのレンジで戦う地方国立医学科志望者は完全に2次試験勝負となりました。記述対策を重視する朝日高の男子は2次力を鍛えられていたのもあって、5倍近くの大激戦だった香川大医学科で見事合格を勝ち取ってくれました!一方、1次逃げ切り型の私立中高一貫高は毎年5名合格していた地元医学科の地域枠推薦が今年は2名に減るなど厳しい結果となりました。

本番は「模試や過去問通りには出題されない」と胸に刻み、生徒さんの思考パータンが固定化されないよう、終盤に向け多種多様なレバートリーで実戦演習をしてもらおうと思います。どんな問題も打ち返せるようにならなければ厳しい競争を勝ち抜けません。

2月の共通テストデビュー模試を目標に激を飛ばしてきましたが、新高3生の皆さんは全統・進研高2マーク模試において実力相応の国立医学科などでトップ近くの志望者内順位を取ってくれました!競馬などでは追い込み型の差し馬がいますが、受験は積み上げの勝負なので、先行逃げ切り型の方が有利になります。この差をキープしながら難関大の現役合格を執念で勝ち取ってもらう決意です!