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地方の東大現役合格者は東進生が多い!?

Apr. 01, 2023 大学合格戦略

東進は東京の予備校部門を除き基本現役生対象だ。フランチャイズ(FC)のため全国に教室があり、高額な受講料が前払いでお財布には厳しいが、地方から難関大学を目指す現役高校生には全教科の有名講師の授業が見られ重宝がられている。昨年の東大現役合格者の約4割が東進生で日本一の現役合格実績記録更新!とあるが、多くが都会の教室での東大特進生、地方でも数学特進生という格安の特待制度で地域の最上位層の生徒を集めて作った実績でもある。

今年度岡山の高校が出した東大現役合格者の東進生割合は下記の通り、
岡山朝日13名中5名(文一2名、文二1名、文三1名、理二1名)
岡山白陵8名中4名(文一1名、理一2名、理二1名)
大安寺中教7名中5名(文二1名、文三1名、理一2名、理二1名)
岡山操山3名中1名(文三1名)
岡山城東3名中0名
倉敷天城1名中1名(文二1名)
岡山学芸館清秀1名中1名(理二1名)
金光学園1名中1名(理二1名)

岡山駅前の校舎など大規模な東進の教室では数学特待で高1までに数3を先取りする約束で割安に受講できるらしいが、FCなので田舎の教室では特待生クラスが無いらしい。学校に近い北長瀬校がある大安寺中教は東進生の割合が高いようだ。

当塾でも東大・国立医学科などに現役合格した生徒の多くが東進生で、彼らからいろいろ話を聞いていたのでメリット・デメリットを挙げると

【メリット】
◎先取り学習
地方の公立高校は都会の私立中高一貫校に比べ学習進度が遅い。東大をはじめとする難関国立大では2年先取りする都会の鉄緑会の生徒とも戦うので、自分で先取りするしかない。地方の塾では特に国語、理科、社会などの有能な講師が少ないようだ。
◎自習室の有効活用
複数の塾生が家では年下の兄弟がいたりして勉強効率が下がるので、自習室でスマホをWi-Fi接続をできなくして勉強に集中する日を作るのは有益だったと語っていた「自学自習」が最も効率的な勉強方法なので当塾では最低限の宿題しか課さない。

【デメリット】
★受け身の授業
有名講師は説明が上手なので授業を見てわかったつもりになるが、自力で解けるようにならないと意味がない。できるようになる生徒は映像を見ながら自分の頭で計算し活発に手を動かしている「確認テストでOK」と作業で終わっているレベルだと本番で初見問題には対応できない。
★受講期限の存在
3カ月以内に受講完了など期限付きなので、単にこなしていく作業と化して消化不良に陥りがちだ。売上最優先で次から次へと講座を勧めてこられるが、塾の言いなりにはならず自分のペースで本当に必要なものを取捨選択する判断が大切だ。
★高額な授業料
東進の社員はコマ数を売るのが仕事なので次から次へと講座受講を勧めてくる。ご父兄の多くが「課金ゲームだった…」と感想を述べられていた。映像授業は費用対効果が見えにくいので数学特待などが取れる大手教室の方がコスパがいい。

それにしても岡山でも東大現役合格者37名の内18名、5割近くが東進生というのは驚きだ。多くの人がTVで有名な林修先生の東大国語講座を受講していたのだろう。英語に関しては上智外英の後輩でもある東進の安河内先生には悪いが、講義型集団授業も含めて授業を見て聞くだけで十分な速読力・リスニング力を習得できた生徒に出会ったことがない。当塾では生徒が自分の目で速読し、耳で英語の音が聞けるようになるよう実戦演習で経験値を積み上げていく。言語習得にはアクティブラーニングが効果的でパッシブな講義が必ずしもベストではないと考える。