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共通テスト英語リーディング・リスニング配点比(国公立大学編)

Apr. 12, 2020 大学合格戦略

大学入学共通テストが始まる来年度の入試制度について、河合塾が最新情報を発信してくれています。大きく分けるとリスニング配点10%から共通テスト配点(100点)通りの50%まで各国公立大学によって7つのパターンで設定されてきています。

最新の主要大学の共通テスト英語リスニング配点をまとめると、
10%:愛媛(医)
20%:新潟、群馬、筑波、千葉、横浜市立(医)、名古屋市立、奈良女子、神戸、岡山、鳥取、島根、山口、香川、徳島、長崎、熊本など
25%:東北、東京医科歯科、岐阜、名古屋、京都、大阪、鹿児島(医)など
30%:東京
33%:三重
40%:福島県立医科、岐阜薬科など
50%:北海道、旭川医科、札幌医科、弘前、お茶の水女子、山梨(医)、広島、大分(医)など

多くの高校でリスニング対策をやらない(というか教師自身がリスニングできない)ので、1点を争う国公立医学科受験者などのリスニング難民は低い配点を求めて民族大移動していく可能性があります。注目の地域、大学を挙げてみますと、

北海道・東北地方:
北大をはじめ旭川医科、札幌医科、弘前と医学科のある北日本の大学は50%で合わせてきたので、北日本の受験生は死に物狂いでリスニングをやるしかない。頑張ってね!
中部地方:
名大に届かなかった学生は33%の三重を避けて、25%の岐阜や20%の名古屋市立に流れそう。
近畿地方:
京大・阪大に追随して25%とした大阪市大(府立大と公立大学法人大阪として統合予定)から地方国立並み20%の神戸大に流れるか?
中国・四国地方:
英検準1級などで共通テストみなし満点、リスニング配点は50%、理科は1200点も配点するなど、とにかく尖った入試を行う広島から他の20%配点の国立医学科に流れてきそう。愛媛も医学科は全国最低の配点10%と奇抜な作戦に出たが、来年から2次英語廃止で英語を含む総合問題に変更予定。1次・2次とも英語は過去問がない入試となるので対策が大変。
九州地方:
まだ九大が配点発表していないが、何気に地味な大分が50%配点と強気に出たので偏差値さえ届けば20%の長崎、熊本に流れそう。

他に注目すべきは、女子大で東のトップお茶の水女子が50%、西のトップ奈良女子が20%と両極端に分かれたこと。また後期入試しか行われず、前期落ちの医学科志望者が殺到する山梨が医学科で50%配点すること。2次が数学・理科のみの山梨医では共通テスト英語が1.5倍の300点です。その半分の150点がリスニングになりますので長くなる問題が聴けるかどうかで差がつきそうです。上越教育、福岡教育など英語教員を養成する大学での50点配点は英語教育力強化の動きでよい傾向だと思います。

元々センター英語と同じ20%配点は筑波大が「リスニング重視の授業を受けてこなかった第1期生への救済策」として「とりあえず共通テスト初年度は」ということで始めました。東大のリスニング30%を基準に「高いリスニング比率=高いレベルの大学」みたいな印象を受けそうなので、地方国立大のグループに入ってしまった神戸、広島と中四国トップを争そう岡山大などは2年目からリスニング比率を上げてくるかもしれません。

これだけ英語の配点方針が分かれると志望校選びは複雑になりますね。 スーパーイングリッシュではデータ分析が大好きな講師が刻々と変わる情報を素早くキャッチし生徒さんの受験戦略に活かしてまいります。