Super English
大学入学共通テスト対策塾

News & Blog お知らせ・ブログ

大学入学共通テストへの批判

Jul. 14, 2021 英語テスト

「大学入試改革を考える会」という予備校講師や大学教員から成る批判団体がある。当初は「センター試験廃止に反対!」と霞が関の文科省の前で抗議デモを繰り返していたが、1月に初めて実施された大学入学共通テストへも批判論争を繰り広げてきている。

英語に限らず「問題の形式変更が優先され、各科目が本来目指す力を問えていない」と一刀両断で、代表の大内中京大学教授(教育社会学)は「形式の足かせを外しセンター試験のようにシンプルに学力を問う問題が必要だ」と共通テストの主題方針を見直すように求めている。

英語では東大の阿部教授(英文学)が 「出題者が4技能にこだわり、無理に分けて可視化しようとした結果、問題に見当違いの複雑さが生まれ、精度が落ちた」と批判。また発音問題や語句整序問題などがなくなった点にも触れ、日本語には英語のようなアクセントはなく、日本語話者は意識しないといけない「どこにアクセントがあるのかチェックすることで身につくわけではないが、意味のないことではない。語句整序問題も、書く力の土台を見ることができる」と主張する。

リスニング問題についても「変に受験生の日常にすりよって『エセ日常』になっている」と指摘。特に、米ニューヨークでミュージカル鑑賞をする設定の問題については「自分の内面をリスト化してチェックするなんて、現実にはあり得ない、すごく不自然だ」と指摘「入試問題はシンプルさが大事」と強調する。「問題形式が優先されると複雑になり、試験対策に時間とお金をかけた人の方が有利になってしまう。堅固な英語力を測るものであるべきだ」と訴えた。

元同時通訳者の鳥飼立教大名誉教授も意見文を寄せ「情報を素早く見つける瞬発力のある受験生に有利な設問が多く、英語の根源的な思考力・判断力を問う出題とはいえない」と総括。 リーディングについては、特に後半の長文問題で「感想めいた内容が長々と書かれているだけで、これまでのセンター試験に見られたような、英語らしい論理構成で書いてある評論文とは異なるもの」と批判。リスニングについても「内容が薄いものが多く、『本当に英語力を測っているのかな?』という問題が多いと感じた」とする。阿部教授と同様、発信力(話す・書く)の基礎を見るためのアクセント問題や語句整序問題を廃止した点について「不可解」とし「今回の共通テストで出題されたような英語問題で高得点を取ることを高校英語教育の目標にしてしまうと、将来、英語圏の大学に留学したとしても、授業についていくことも議論をすることもできない」と強い懸念を表明した。

論理的で素晴らしい英文は各大学の個別試験で出題されるので約50万人が受験する1次マークはスピード試験でもよいと思うし「入試問題はシンプルさが大事」というが、当の東大教授の大学は迷路のような難問を出題しているので本末転倒していると思います。31年続いたセンター試験はパターン練習で克服できるまで対策し尽くされ選抜試験としての意義を失いつつありました。Fラン私大の教授であるグループの代表は国公立大学が選抜基準に使う共通テストをよく批判できるなと思います。