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大学入試センター作問委員からの回答

Sep. 03, 2021 英語テスト

1月初めて行われた大学入学共通テストは多くの関心を生んだ。大学入試センターは、高校教員などで構成された外部評価分化会などが「問題が適当だったか?」「改革の目的に沿っていたか?」などを分析・評価。これらに対する問題作成部会の見解も加えまとめたのが「大学入学共通テスト問題評価・分析委員会報告書」だ。朝日新聞が作問担当者にインタビューした記事をまとめると、

Q:外部評価を受け、第1回共通テストを大学入試センターではどう自己評価していますか?
A:今年のテストは総じて共通テストの趣旨にふさわしい問題になっていたという評価が得られたと受け止めています。
Q:報告書では、科目によって厳しい声もいくつかありました。例えば、化学と得点調整になるほど平均点が上がった生物では「場面設定の説明が詳し過ぎるため、読解力があれば生物学の知識なしに解ける問題も見られた」
A:出題については様々なご指摘を受け止め、今後の改善のため参考にしていきたいと思います。丁寧に検証する必要があると考えます。

共通テストは2017年・18年の2度の試行調査(プレテスト)を経て実施された。プレテストでは、国語で生徒会規約などの実用文が出題され話題を読んだ。だが、本番のテストでは全般的にプレテストよりセンター試験に近く「初年度は安全運転に徹した」との声が上がった。そうした中、変化が大きく議論を呼んだのはが英語だ。

Q:英語リーディングはセンター英語に比べ分量が千語以上増え、スピードが要求されました。全国英語教育研究団体連合会は「速読と精読のバランスや効果測定の観点からすると、これ以上語数を増やすことは有効ではない」と指摘しています。
A:英語で測りたい思考力は、目的・場面・状況等に応じて、様々なテキストや内容から要点を把握する力や、必要とする情報を取得する力です。こうした力を測るには、問題文にある程度のボリュームが必要になります。今後問題量と試験時間のバランスについては検討の余地がありますが、本年度については実践的なコミュニケーション力を測るのに妥当な分量だったと考えています。
Q:リーディングでは、スマホメッセージのやりとりやファンクラブの入会案内など実用的な場面が多く設定されていました。一方で、大学入試なのだからもう少しアカデミックな文章が必要だったのではないかとの声も聞かれます。
A:学習指導要領では、コミュニケーションを行う力を育てるとしており、生徒の日常的な話題を扱うことになっています。なお、大学入学者選抜試験の趣旨を踏まえ、多様な題材を取り上げていく工夫は重要と考えています。

Q:大学入試改革の2本柱であった「英語民間試験」「国語・数学の記述式問題」の導入は正式になくなる見通しですが、これを受けてマーク式問題も見直される可能性はあるのでしょうか?
A:受験生の能力を多面的・総合的に測るという基本的な方向性は変わりません。その上で外部評価や検討会議の提言なども参考にしながら、マーク式の中でできる限りの工夫を重ねていくことが大事だと考えます。
Q:今回の入試改革のとん挫について「入試で教育を変える」という発想が間違っていたと有識者の一部は指摘しています。一方、共通テストの問題作成方針には「高校における「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善のメッセージも考慮し、場面設定を重視した作問をする」とあります。矛盾しないでしょうか?
A:入試改革は、高校教育が変わらないから入試を変えるのではなく、むしろ、高校教育が変わろうとしているからこそ入試も変わらなければならないという考えに立っています。過去に遡れば、共通1次試験が設けられた背景には、大学が合格者を選別するために、いわゆる難問・奇問が出題され、高校の授業に悪影響を与えていたという事実がありました。

Fラン私大の教授を座長とする批判グループは共通テストだけを集中攻撃していますが、国公立大学の入試は1次マーク+2次記述の2段階選抜試験です。Z世代と呼ばれるデジタルネイティブである今の受験生にはネット社会で要されるスピード感ある情報処理能力は必須です。アカデミックな内容の英文は難関大学であるほど個別試験で問われるので50万人近くが受験する1次マークはスピード試験でもいいと考えます。厳しい言い方ですが、半数程度しか記述試験を作問できていない私大の中には淘汰されても仕方のない(社会的必要性の乏しい)学校もあるのではないでしょうか。大学全入時代の負の部分は自然浄化されるべきだと思います。