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共通テスト記述式見送り表明

Dec. 18, 2019 英語テスト

岡山理科大獣医学部問題では打たれ強いところを見せた萩生田文科大臣がついにギブアップし、共通テスト、国語・数学の記述式問題見送りを正式発表しました。英語民間試験活用の是非は今後1年程度で結論を出すが、記述式問題は期間を定めず白紙に戻し、当面各大学に個別試験での積極活用を要請するようです。ニュースでは英語民間試験に続き、記述式問題導入断念で大学入試改革の2本柱を失ったと騒いでいますが、現実はどうなのでしょうか?

センター試験廃止により導入されるマーク式の大学入学共通テストですが、英語をはじめ、数学、国語、理科などほぼ全ての科目で出題傾向が変わっています。また、4つの選択肢から1つの正答を選ぶ形式から「過不足なく正解」「全部正解」しなければならない満点阻止問題が新設され、4択消去法のテクニックが通用しない問題形式に変更されました。普通に努力すれば9割以上も狙えたセンター英語のような高得点をとるのは難しくなります。

平均点6割目標で設計されていたセンター試験から、読む量、資料が大幅に増え、平均点5割に下がる新テストそのものが、従来の知識・テクニック偏重問題から思考力・表現力を問う問題に変わっていますので、これまでに作問された全ての共通テスト模試・予想問題を解き、徹底分析した者からみると、既に1次マーク試験の段階で大変革が起こっています。

一方、自ら問題を解き分析する努力もせず、「共通テストはセンター試験のマイナーチェンジ」だとか「これまで通り勉強してれば大丈夫」とか印象操作する高校や大手塾の先生方は現実を直視しているとは思えません。当塾でも進研や駿台模試では英語上位の生徒さんが共通テスト模試では大苦戦していますので。

英語に関しては、圧倒的に分量が増えた長文を読み切れず、1回読み問題導入で大幅に難易度が上がるリスニングで大量失点しているのが現実です。これから本番ギリギリ直前まで、本質的な「速く読み、正確に聴ける」力がつくよう、できるだけ多様な良問を体験してもらう予定です。

今春東大合格者93名と開成、筑駒、麻布に次ぐ全国4位に躍進した神奈川・聖光学院の生徒はNHKのインタビューに「大学入試で人生が決まる人も多いので僕たちの受験を甘くみないで欲しい」と怒っていました。日本の国公立大学入試はどんな環境に育とうと、どこの高校を出ようと、1点でも多くとれば最難関の東大理3にも合格できる「人生最後の公平な試験」です。今日も生徒さんに「自分の力で自分の人生を切り開こうよ」と自助努力を説き続けます!