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国公立大学の個別試験中止・変更の動き

Jan. 20, 2021 大学合格戦略

大学入学共通テストの「第1日程」が無事に終了し、受験シーズンが本格的に到来した。大半の国公立大学は、共通テストの後に個別試験を実施し、両テストの得点を足し合わせて合格者を選抜する。だが、コロナ禍の急速な悪化を受け、個別試験の中止や試験内容を変更する動きが広がりつつある。朝日新聞によると、

共通テストは、全都道府県に約700か所の試験会場が用意され、多くの受験生は自宅近くで受けられる。一方、大学の個別試験は受験生が全国から各キャンパスに集まって受ける。感染拡大地域との間で飛行機や新幹線による長距離移動を伴い、前泊するケースも多いため、感染リスクはより高まる。

いち早く個別試験の中止を決めていた横浜国大に加え、公立山口東京理科大は、2月~3月に予定していた個別試験を取り止め、共通テストのみの成績で合否を判断する方針に1月に入って切り替えた。昨年末から議論を続け「感染が止まらない中での個別試験の実施は、受験生にとってリスクだと判断した」という。電気通信大も感染状況により、個別試験ができないと判断した場合には、共通テストの得点と高校から提出された調査書で合否判定する可能性があるとホームページで公表、受験生に注意を促した。

尾道市立大は、緊急事態宣言可下の地域に自宅や高校がある受験生については、感染していなくても個別試験の受験を断る方針だ。代わりに共通テストと調査書で合否を決める。大阪府立大は、受験生本人が感染して個別試験を受けられない場合、共通テストの結果で合否を判定する。そして、上位地方国立大の広島大が18日「大学の試験会場で2次試験が実施できないと判断した場合は共通テストの得点のみで選抜を行う」と発表しました。

一方で、大半の国公立大は今のところ、個別試験を予定通り行う方針だ「共通テストのみで、本学に入るのにふさわしい人材を選抜するのは難しい」とする東京大は独自に試験を行う意義を強調する。東大をはじめとする旧帝大や単科医大など難関大学の場合、志望者の多くはマークシート式試験で高得点を取るため、差がつきにくい事情がある。こうした難関校は合否判定で個別試験の配点を多めにしているのが実情だ。

しかし、感染の急拡大が収まらなければ、個別試験を見直す大学が増える可能性があると河合塾教育情報部はみる。特に全国から広範囲に受験生を集める大学には要注意で「個別試験の実施直前まで志望校のホームページをよく見て、情報収集に努めてほしい」とアドバイスする。

駿台教育研究所は、状況が急変するコロナ禍の下では、学内調整に時間のかからない小規模な大学の方が臨機応変の対応をし易く、個別試験の中止などに踏み切りやすいとみる。その上で、個別試験を急に中止して共通テストだけでの合否判定に切り替えると、合格ラインの見極めが難しくなり、混乱を招き兼ねないと指摘「全国で感染が悪化する場合には、全体として時期をずらして個別試験を実施する選択肢も考えるべきではないか」という。

事態が今後、一層深刻化する恐れもある。試験の直前になって選考方法が変わったのでは受験生が混乱する。個別試験が予定通りに実施できなくなった場合の対応方針を各大学は早めに公表する必要すべきだ。大学入試は多くの受験生の人生を左右する。国や各大学は日本の将来を担う受験生の不安を取り除くよう、最大限の配慮をすべきだ。