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生物選択者が有利だった今年の入試

Jun. 19, 2021 大学合格戦略

最初の共通テストは生物と化学の平均点の差が20点以上開き、得点調整が行われました。教え子でも生物で9割超えした女子さんは生・化85%超と物・化選択の男子くんより20点以上理科で差をつけました。

結果、国公立医歯薬学部の多くで生物選択の女子の合格率が昨年より上がり、第1期生の朝日男子が現役合格した香川大医学科でも生物選択の合格者が4割弱、長崎大薬学科では生物選択の多い女子合格者が8割に達するなど、例年以上に健闘したようです。一方、大手塾で元旦に多くの生徒を集めた共テ物理9割突破コースに参加した男子勢は総じて不調に終わったようです。本番2週間前の冬季講習でインスタントに結果が出せるほど甘くはなかったようですね。

加えて今春はコロナ禍による休校期間中の授業不足への配慮から文部科学省が発展的な出題分野を減らすように各大学に求めたことから、2次試験で赤本などの過去問とは異なる傾向(理科の後半部分や数3が例年より出なかった)の出題が見られ、対応できなかった受験生も出ました。

初の共通テストに対する高校側の受け止めとして、学力上位校の抜群に地頭の良い生徒にはプラスに作用したが、いわゆる中堅校の生徒、単なる知識の記憶、パターン復習に頼ってきたタイプの生徒は苦戦したのではないかとの見方がありました。

センター時代は高得点が出し易かったので、生物に興味がある女子にまで物理選択を強く推す中高一貫校もありますが、その方針には賛同できません。思考力重視となった共通テストで読解力がある女子は生物の実験考察問題など文章を読まされる問題との親和性がある一方、計算力が要される物理には必ずしも合いません。数年ぶりの得点調整が出るほど生物有利だったので、その高校の戦略は裏目に出て国公立医学科の現役合格者数が激減しました。全国的にも理科で差をつけられた物理選択の浪人が多数発生しているようです。

共通テストの作問委員の任期は2年、今年も去年と同じメンバーで問題を作るので、大盤振る舞いし過ぎた生物や数学IIBの難化は必至ですが、物理・化学は共通テストの「5割平均を目指す」方針通りの結果だったので易化することはないでしょう。駿台など大手予備校が「入試改革の2年目は難化する」と予想するなか、難化しても得点を伸ばせるか底力が問われる入試になりそうです。