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新学習指導要領による共通テストへの影響は!?

Jul. 16, 2022 大学合格戦略

現高1生の受験する2025年度の共通テストは新学習指導要領改訂の影響を大きく受ける。今回はその影響を簡潔にまとめてみた。新たに情報科目が加わるのも大きな変更だが、数学・社会科目の組み換えもメジャーチェンジとなる予定だ。

1.情報Iの新設
現行の共通テストは5教科7科目型でそれでも受験生にとっては負担が大きいのだが、情報の追加によって6教科8科目型がメインとなっていくかもしれない。事前のアンケートでは東京大、大阪大、京都府立医科大など国公立大学の9割近くが導入予定と回答している。理系だと社会の代わりに情報を、文系だと理科基礎の代わりに情報を置き換えて5教科7科目900点を維持するという説もあるが、まだ予想ができない状況だ。

2.数学範囲の組み換え、数学Cの追加により数学IIBCが70分へ10分延長
★数学I:「データの分析」に仮説検定が追加
★数学A:「場合の数と確率(期待値・頻度確率が追加)」「図形の性質」に「数学と人間の活動」が追加され2分野を選択
★数学II:基本変更なし
★数学B:「数列」「統計的な推測」「数学と社会生活」から2分野を選択、現在は選択科目の統計が必須化される。ほとんどの高校では数列、統計を学習するだろう。
★数学C:「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」「数学的な表現の工夫」から2分野を選択。ほとんどの高校ではベクトル・複素数平面を学習するだろう。

新学習指導要領に沿って、ほとんど全ての単元で日常とのつながり及びコンピューターの活用が重視される。また、これまで数III範囲だった分野(複素数平面)が文系にも共テ数学IIBCで課されることになる。

3.地歴・公民の区分変更
共通テスト科目は地歴が「歴史総合・日本史探究」「歴史総合・世界史探究」「地理総合・地理探求」、公民が「公共・倫理」「公共・政治経済」へ再編される。議論する力の育成を目標とする「公共」の新設により約30年続いた「現代社会」は廃止される。社会科で変更が最も影響が少ないのは地理になるだろう。

4.国語が90分へ10分延長されることによる実用文追加の可能性
元々共通テスト導入前に実施された2回の試行調査では実用文が出題され、駿台模試は実用文の出題を追加していたが、記述問題の断念により過去2回は出題されず肩透かしを食った形だった。10分延長は実用文の復活を意図しているのでは?と憶測されている。これも対策が必要で受験生の負担は増す。

細かな内容の追加が多く、絶対値としての勉強量が増えることから「先取り」学習が重要となる。東大など難関大学への競争では「範囲も分からないし、過去問もないので勉強できないよ」とか言っている人は厳しい。不確定な中でも「できること」からすぐ始めて、莫大な学習量をこなした人が勝ち抜いていくだろう。進度が早く入試の変化に柔軟に対応しやすいトップ中高一貫校の生徒がさらに有利になりそうだ。数学、社会科の先生方も従来のカリキュラムの組み換えが必要となったり、専攻分野を超えた範囲(歴史総合では日本史教師が世界史も)を教えなければならなくなり生徒・教師双方の負担が増すことになるだろう。