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真の共通テスト配点比率が高い国立医学科

Sep. 10, 2022 大学合格戦略

故郷の徳島大学は広島大と並ぶ新八医学部で医歯薬3学部を擁する医療系総合大学(加えて全国でも珍しい医科栄養学科まで持つ)だ。神戸三宮まで高速バスを使えば約90分とアクセスが良いので神戸大・京都府立医大・大阪公立大などの難関医学部からランクを落とした関西圏の受験生に人気で昨年度の医学科一般枠(69名)では県内生が1人も合格できなかったほど県外から攻めてこられた。

また徳島大医学科は69%と全国の国公立医学科で最も共通テストの配点が高い「1次マーク逃げ切り型」であることでも知られるが、面接点が無いので「面接や調査書の点数を除く」学力試験のみで換算し直すと共テ配点比率の順位が入れ替わる。

①弘前大医学科(77%)
②秋田大医学科(73%)
③徳島大医学科(69%)
④佐賀大医学科(68%)
⑤旭川医大医学科(65%)
⑥島根大医学科(64%)

弘前医・秋田医には東北地方出身者以外にはハイリスクの200点もの面接点があり、秋田医は22歳以上の多浪生が全国一受けに来ない医学科らしい。共通テスト導入後「最も入り易い国立医学科」と噂される弘前医は英語・数学を総合問題300点に変更し、英文長文を読んで理数の基礎事項を説明・論述させる2次試験となっており、他の医学科では2次数学で頻出となる数学IIIをパスできる。一方、佐賀医では来年度から調査書への配点100点が廃止され、調査書に配点するのは長崎医、金沢医のみとなった。多浪生や再受験生は経歴にキズがある場合が多く調査書に配点されると出願に二の足を踏む人が多かったが、来年から佐賀医は浪人生も怖がることなく出せるだろう。

また、佐賀医は50校ある国公立医学科で物理利用しかできない7大学の一つだ(中四国では愛媛医が2次生物を出題しないが、共テのみで決まる推薦は生物・化学で受験できる)。第1回共通テストでは生物の平均点が最低点を記録した化学に対して得点調整になるほど高くなり、不利になった物理選択者が生物選択者との戦いを避けるために佐賀医や愛媛医に集中した。一方、当塾の第1期生が合格した香川医では生物選択が多い女子の合格者占有率が4割を超えた。

生命科学を主に学ぶ医学科が生物の入試問題を作問できないことはあり得ないと思うが、得点差が大きく出る物理や数学を選抜のツールとして活用した方が合格者を選び易いのか?近年少しずつ、物理選択オンリーの国公立大学が増えてきている。米国の大学の医学予備(Pre-med)コースや医学大学院の適性試験(MCAT)で生物・化学がメインなのに対し、生物選択者を排除する日本の国公立大には違和感を感じざるを得ない。

共通テストの配点が6割以上の大学では、1次マーク1点のハンデを難しい2次の記述問題1.5点以上でひっくり返さなければならない。上記の共テ配点が高い医学科には全国から共テが取れた受験生が逃げ切りを狙って出願してくるが、総合問題(実質は英語)のみの弘前医、理科も課す佐賀医を除き、2次は英数2科目となる。数学の難問で受験生を選別する旧帝大以下の医学科では英語が安定して取れる人が有利になる「記述は苦手だけどマークは得意!」という生徒には共テ比率の高い大学に出願する戦略もおススメだ。但し、英語が得意であることが条件となるだろう。