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岡山大医学科地域枠で2年連続欠員発生!?

Feb. 12, 2025 大学合格戦略

昨年度欠員2次募集で3月31日までもつれた岡山大医学部地域枠推薦でまたまた3県分で5名欠員が出ましたので緊急でブログを書きました!
岡山県枠(定員4名):出願者20名(5倍)→合格者1名(3名欠員で実質20倍)
広島県枠(定員2名):出願者8名(4倍)→合格者1名(1名欠員で実質8倍)
兵庫県枠(定員2名):出願者12名(6倍)→合格者1名(1名欠員で実質12倍)
鳥取県枠(定員1名):今年度で廃止

過去にも出願者の少ない広島県枠が「該当者なし」になった年度がありましたが、去年初めて岡山県枠が定員割れした岡山大医学部地域枠コースが2年連続定員割れしたのは驚きです。岡山医は地域枠推薦に900点満点で共通テストの780点(約87%)という全国の国立医学科最高の基準点を課していました。1000点満点に変わった今年は情報を50点に1/2圧縮して820点/950点に基準点を変更しましたが下がったとはいえ86.3%の共テ基準点は国立医学科推薦入試最高レベルです。

毎年「後がない」浪人生に各出身県の医学科地域枠推薦や重複合格できる防衛医大を受験させて国立医学科合格者数の半数近くを稼ぐTさんにとっては衝撃的な結果でしょう。特に岡山県枠は定員4名独占した年も何年かあったほどで、23年度も定員4名中3名がTよび生だったので2年連続岡山医地域枠合格者ゼロのショックは大きいと思われます(その後S学院さんが岡白卒の浪人生が合格と発表)。仮説ですが国語・英語R・情報Iの易化で増加した800点台の理系受験者、足切り厳格化で共テに本気を出した東大志望者が多かったのでは?全国で最も共テが必要ない東大(2次比率8割)志望者が思考力重視の共通テストの得点力最強というパラドックスが生じています。岡山医推薦レベルで86%以上が志願者の1/20しかいなかった事実から難化した化学・物理・数IIBCで苦戦した医学科推薦受験者層では伸び悩んだと推測できます。もしそうであれば今年の地方医学科入試は共テでは差がつかず2次勝負となるでしょう。

昨年の例を踏襲すると定員割れした岡山・広島・兵庫県枠の5名が各県によって2次募集されるでしょう。岡山大と同じ旧六医大の熊本大でも現役対象のみらい医療枠(10名)に4名欠員が出ましたが前期一般枠に補充されます。広島医や徳島医でも総合型や国際バカロレア(IB)枠で定員一杯取らなかった枠を前期で増員しますが岡山医は前期(前年比1名減員の94名)に推薦欠員を割り振らずIB枠は定員以上合格させていました。岡大は共テ高得点者で奈良県立医後期などでも復活できなかった京医・阪医落ちレベルの高スペックな人材を2次募集で拾いたいのでしょう。

例年は岡山医や人数を稼ぐ愛媛医の地域枠推薦合格者発表(20名中合格者8名で3名減)のこの時期に新聞広告をぶち上げるのですが、まだ四国の地方紙でもTさんの広告を見かけないなと思いきやHP広告を見てびっくり!多く見せるためか?他学部の推薦を混ぜて医学科は内数での発表でした(医学科推薦・総合型合格者は昨年比4名減の41名)。50名近く推薦合格者を出す愛媛医、島根医、徳島医などの推薦合格発表ラッシュの週で医専予備校のFさんは全国10校舎で45名の国公立大医学科正規合格者(私立医大専門感が抜けない)を出していますが、1日開催の滋賀医大推薦面接対策指導生10名などはズルなのでフルタイム生でない23名を引くと真水の合格者は22名となります。1浪まで対象の一般枠推薦の定員(26名)が多い滋賀医大に15名も合格させた京都校限定で国公立医学科特別コースを設けていますが、国立医学科コース特待生の授業料だけでは専用食堂付きのビジネスモデルは成り立たないでしょう。1日講座の面接対策指導受講者も含めた国立医学科合格者を広告塔にして年間400万円以上払ってくれる私立医大志望者を採り込む作戦でしょうがTさんの四国、山陰の国立医学科推薦合格者を奪っています。徳島の私立中高一貫校が1高校当たり5名の地域枠推薦全員を現役合格させていたのでTさんは苦戦か?と予想した通り徳島医は推薦合格42名中2名しか受かっていませんでした。

新課程初年度の入試で早くも波乱が起こりました。2年連続で岡山医は基準点厳守を明確に意思表示したので、共通テストが十分とれている人のみのセカンドチャンスとなります。当塾は大学入学共通テストでの成功を第1目標とします(もちろん2次英語対策も最後の仕上げを必死でやっています)がここでも共通テストの重要性が示されています。共テ比率の低い東大や京大に現役合格した塾生も「共テがとれて2次までのメンタルが楽だった」「早稲田法の共テ利用合格して本命の東大受験に余裕ができた」と証言していました。2次試験まで残り10日間、女子さん全員合格のために全力を振り切る覚悟です。