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新たに情報科目を入試に課す大学はどこか?

Sep. 26, 2021 その他

高校での「情報」教科や2003年度、情報化社会で主体的に生きる力を育成することを目指した当時の学習指導要領に基づき新設された。18年度に文科省が改訂した新学習指導要領により、22年度から全ての高校生がプログラミング・ネットワーク・情報セキュリティの基礎について学ぶことになる。さらに大学入試センターは、今年3月、25年実施の共通テストから「情報」を新科目として出題する方針を発表した。

今回河合塾と朝日新聞が「情報」が初めて出題される25年入試で、受験生に「情報」課す予定の大学が何校あるか合同調査したところ、全国で87の大学が、共通テストか個別試験、または両方で課す意向を示した。ただ大半の大学は判断材料が不足しているなどとして「検討中」と回答した。既に導入方針を公表している主な国公立大学は次の通り、

★大学入学共通テストと個別試験の両方で「課す方向」
京都府立医大
★共通テストのみで「課す方向」
秋田大、群馬大、金沢大、福井大、名古屋工業大、九州工業大など
★共通テストでも個別試験でも「課さない方向」
奈良県立医大、産業医大など

名古屋工業大、九州工業大など単科工業大学、工学部が看板の福井大などが積極的なのは理解できるが、京都府立医大が1次マーク・2次記述の両方で「情報」を課すとは驚き。岡山大など旧六医大に匹敵する歴史を持つ京府医大は鴨川のお向かいの京大医学部に対するライバル意識からか?入試問題だけは負けじと難問(英語も150語の大型自由英作文を出題)を出すので「恐怖医大」とも呼ばれるが「情報」の1次・2次W出題で恐怖度がさらに増しそうだ。

但し「情報」をめぐっては、高校側の準備レベルの地域格差が課題となっている。文科省が各都道府県を対象に行った調査では「情報」の正規の免許状を持たない免許外教科担任を採用し続けている地域と、情報科教諭を正規採用している地域があり、格差が生じているのが実情だ。

25年の共通テストで出題される「情報」の扱いをめぐっては現在、国立大学協会(国大協)で議論が進んでいる。国立大の受験生に対し、これまでの5教科7科目に「情報」を加えた6教科8科目を課すことを原則とする案が浮上しているが、内部で積極論と慎重論がある。国大協は11月にも方針を決める予定。

全国高校長協会の前会長だった萩原都立西高校長は共通テストでの扱いについて「初年度は既卒者の扱いも課題となるので、全員に課すのは現実的ではない。情報の力を必要とする学部学科だけにしぼって欲しい」と訴える。

文系志望には影響は少ないかもしれませんが、最難関の医学科を含む理系志望の受験生には確実に負担が増える方向となっています。現中3生の皆さん、主要科目である英語・数学の基礎はできるだけ早めに固めましょう。現高1生の皆さんは浪人すると入試改革の狭間世代となるので、現役合格を目指して下さい!