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ご近所の予備校さんの国公立医学科実進学者数

Mar. 12, 2022 その他

今週は国公立大学の前期合格の発表ラッシュだった。中四国の国立医学科に強いお向かいの予備校さんが連日合格者数を更新していたが、共通テスト難化の今年は厳しかったようで最も合格者が多かったのは愛媛医の17名(内地域枠推薦14名)だった。

重複合格のある自治医大と防衛医大を除いて、国公立医学科の合格者は78名。内41名が地域枠など学校型推薦及び高知医の共テを課さない総合型選抜で、2次勝負した前期合格は37名だった。ここも岡山の予備校さんも2次力に自信がないのか?共通テストで決まる地域枠推薦で合格させることを優先しているようだ。

共通テスト初年度と比べ減少が顕著なのは、昨年度28名合格(内地域枠1名)させた岡山医が16名へ12名減。4名は地域枠推薦だったので前期合格者は27名から12名へ激減している。2次配点Upで9年ぶりの足切り発動になるなど、旧帝医から落としてきた駿台生などの増加もあって今年の岡山医の激戦ぶりがうかがえる。

岡山医と同様に足切りがあったお膝元の香川医も厳しい結果だ。16名から13名へ減少し、地域枠6名を除くと一般前期でわずか7名しか合格していない。高松高校や丸亀高校など県内トップ校の浪人生を集めてこの結果とは?香川医・愛媛医の後期募集が廃止となり、中四国の国立医学科後期は山口医の全国枠7名しか残っておらず、後期で多数の国立医学科合格者を上乗せするのは困難だろう。

自治医大の正規合格7名の多くは地元の国立医学科地域枠推薦にも合格して辞退したはず(専願の学校型推薦の方が優先される)なので、進学するのは繰り上げ合格した7名。防衛医大の正規合格者10名もほぼ他の国立医学科に進学するので、国公立後期終了後、合否に係わらず繰り上げ合格がもらえる防衛医補欠合格者、産業医大合格者も上乗せして120名近くの合格者数は作ってくるだろう。

近年のデータから薄々感じていたが、浪人して努力が報われたセンター試験から初見問題対応力が要される共通テストに替わって地頭の良い現役生が有利になっている。九州の医学科を独占する北よびも思考力重視の傾向が出始めた2年前のセンター最終試験から合格者数Upの広告が出せていない「国公立医学科は浪人して当たり前」など固定観念に囚われず勇気を持って現役合格を目指して欲しい。一般に面接点も高い現役時が最も合格する確率が高いからだ。