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広大附属(広島・福山) vs 金大附属中高

Feb. 08, 2023 その他

広島・岡山県の中高受験の頂点に位置するのは広大附属と広大福山になるようだが、東京の筑波大附属駒場(男子校)、筑波大附属(共学)は別格として、地方国立大附属で両校に匹敵する附属高校は石川県の金沢大附属となるだろう(地元では広島にある近大附属と同じキンダイフゾクと呼ばれる) 尚、正式名称は金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校といい日本一名称の長い高校だ 。

2022年度の3校の難関大学合格実績(現浪合計)を比較してみると、
★東大
広大附属7名<広大福山10名>金大附属7名
★京大
広大附属17名>広大福山9名>金大附属5名
★国公立医学科(自治医・産業医・防衛医大除く)
広大附属32名(旧帝医4名)>広大福山30名(2名)<金大附属33名(6名)

さすが地域トップの名門校で3校共素晴らしい合格実績だ。広大附属はSSH、広大福山・金大附属はSGHに指定され国公立医学科合格者はいずれも現浪合わせて30名以上、特に女子生徒の医学科志向が強いのが特徴だ。広大附属2校の200名に対し金大附属は定員120名と少なく、22年度の国公立医学科現役合格率は16.2%(19名)で全国8位と私立中高一貫校以外で唯一トップ10入りした。広大附属(22名)は11.1%で14位、広大福山(17名)は8.6%で26位といずれもトップ30入りしていた。

金大附属高校への進学は過酷だ。広大附属2校では中学から120人全員連絡進学できるのに対し、金大附属中学160人の内、内部進学が約束されるのは推薦枠の35名のみ、一般受験でも25名しか附属中から採らない。附属高定員120名の半数60名(中学定員の37.5%)しか附属中から入学させないというレべチの厳しさだ。隣県の富山・福井県からも入学でき、新幹線通学している高校生も多いと聞く。教育水準が高い北陸3県の最上位層が集結する北陸地方最強の進学校である。附属高に上れなかった附属中生は伝統校の金沢泉丘(22年度東大15名、京大18名、国公立医学科22名合格)の普通・理数科に併願可能で高校進学のケアはしてくれる。

岡山朝日高と共に当塾の主力となった広大福山高の皆さんは中学受験倍率6倍超の難関を突破してきたらしいが、2月1日から始まる東京の私立中学男女御三家などへの受験と同様、広大福山の合格者は文字通り「2月の勝者」となる。岡山県の男子のトップ層は兵庫の灘中高へ新幹線通学し、女子のトップ層は広島の広福中高まで通っているようなので、県内の順位だけでは岡山の受験生全体での立ち位置は測り切れないだろう。ポテンシャルの高い生徒さんの受験の総仕上げをお任せいただき、身の引き締まる日々だ(厳しい広福女子さん達には授業中ミスを指摘されて戦々恐々だったりする…)。