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校内で何番ぐらいなら国立医学科に受かるのか?

Oct. 15, 2022 大学合格戦略

よく「校内何番ぐらいなら国立医学科に受かりますか?」と聞かれるが「高校によるし、その学年によって変わるのでよくわかりません」というのが正直な回答になる。当塾の主力である公立伝統校(定員360名)の合格実績で考察してみると、

(2021年度)
国立医学科現役合格9名(うち岡山医現役合格1名)
★当塾から香川大医学科現役合格!
東大現役合格7名
京大現役合格3名
(2022年度)
国立医学科現役合格17名(うち岡山医8名、大阪医2名現役合格)
★当塾から愛媛大医学科現役合格!
東大現役合格12名
京大現役合格9名(うち医学科1名)

東大、京大は文系でも医学科に合格できるレベルの数学力が要求されるので東大と京大の現役合格者数も考慮すると、伝統校で共通テスト1年目の21年度に国立医学科に現役合格できた可能性があるのは20位以内、22年度は40位以内が目安になるだろう。2年間でこれだけ違うのは、共テが難化した今春は2次力重視型の同校の勝ちパターン、昨年のように1次マークが高得点勝負の年は苦戦するというその高校の特性からだ。

国立医学科合格が最後まで読めないのは共テ自己採点後、上位校から志望を落としてくる人が多く一発勝負の本番でミスが許されないからだ。去年旧帝医学科から直前に志望変更、岡山医に絶対合格してきた四国の中高一貫校の首席女子は大阪医、九州医に現役合格した理数が強い男子より5教科の総合力は上だった(今春も同校(京都医・広島医各2名、神戸医1名合格)からは女子さんが岡山医に現役合格)。全国から強豪が入り乱れる医学科の入試では土壇場で上位層が何人降りてくるかによってボーダー層の合格可能性が確変する。

東進の全国統一高校生テストで見ると、毎回決勝大会に進出していた2年前の徳島文理男子、去年の広大福山女子、そして今年の広島学院男子は順当に東大理3に現役合格していた。2回に1回ぐらい優秀者リストに載っていた学芸館医進サイエンスの女子さんも難関の神戸医(灘・甲陽・神戸女学院など受験者層が高いので岡山医より難しい)に現役合格と全統高の上位は相応の結果を残している。

日本最強の灘高校なら上位20位は東大理3、次の20位は京都医、その次は大阪医などと校内順位が目安になるが、地方進学校の校内順位は参考値でしかない。全国のライバルと戦う国立医学科入試においてはやはり全国模試の順位を指標にすべきであろう。特に医学科合格者は浪人が半数近くを占めるので、現役のみ範囲限定の高2模試までは「定員の上位半分の順位に入ったらほぼ合格圏」と厳しめに相場観を設定している。

去年共通テスト模試の英語で伝統校トップを続けてくれた生徒さん、愛媛医の一般枠推薦に首席合格した生徒さんの快進撃は凄かった。しかも東大、京大、国立医学科合わせて40名近い現役合格者を出した戦後最強レベルの学年での奮闘だった。今年も現浪生38万人が受験した駿台ベネッセ共テ模試で全国偏差値79、1クラス3名の小さな塾から2年連続で公立トップ校の英語1位を取る生徒達を育てることができた。みんなが一生懸命積み上げた努力が成果に出てくれ、講師冥利に尽きる喜びです!