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国公立医学科の最終の砦はどこだった?

Aug. 13, 2022 大学合格戦略

河合塾全統模試の最新データによると東日本は弘前医(青森県定着枠)、西日本は琉球医が共に74%(666点)で最低の50%合格可能性ボーダーとのこと。センター試験時代、国公立医学科に現役合格を果たすには84~87%(760点~780点)が必要とされてきたが、共通テストに変わってから100点近く下がっている。センター試験で9割以上を目指されていたご父兄の世代には隔世の感があるかもしれないが、思考力重視となった大学入学共通テスト導入でパラダイムシフトが起こっている。

2度目の共通テストとなった今年度は数学IA・化学・生物などの理系科目を中心にセンター時代を含めた歴代最低平均点を更新したのが7科目もあった。結果、過去の合格データが完全に破壊され「一体何点取れれば合格最低点に引っかかるのか?」暗中模索の戦いとなった。最低点ギリギリで受かった人は成績を話したがらないので永遠の謎だ。或る医専予備校が最低レベルの一般枠合格データを公表していたので共通テストの合格点が低い順に分析してみると、

★弘前医:73.8%(664点)
1浪生:当塾の主力でもある国立中高一貫校卒だが「国立医学科に受かれば全国どこの大学でも行く」覚悟だったのだろう。本州最北端の青森まで出願範囲を拡げる執念が実を結んでいた。理科2科目で170点取れており共テ理科が1.5倍傾斜配点の弘前医が彼に合っていた。昨年度から英・数2科目の代わりに導入された総合問題300点+面接200点という過去問に頼れない2次試験、総合問題は英語がベースで理科の基本事項を問われる特殊な形式。今年の国医最終防衛ラインは弘前医だったようだが、かなりの英語力がないと厳しい。
★富山医:74.0%(666点)
2浪生:富山医の医学科専用英語はなぜか?全国最高レベルに難しい。長文読解で新型コロナの世界感染データで有名な米ジョンズ・ホプキンス大学の研究者が書いた医学論文がそのまま出題されたり250語もの大型自由英作文が出る。英語が得意な人は差をつけることができるだろう。
★長崎医:74.3%(669点)
3浪生:医学部は幕末の医学伝習所まで遡り、国内最古の歴史を有する長崎医は2次比率64%だが、易問高得点型の問題でみんな高得点を取ってくるので逆転するのは難しい。九州の国立医学科で前年比最も下がった共テボーダーに救われたのかも?
★新潟医:74.8%(673点)
3浪生:長崎医と並ぶ旧六医大の新潟医は共テ国語・社会が1/2に圧縮されるので6割以下しか取れなかった彼には最適、傾斜配点で2%近く上がっていた。得意な英語を活かし、私立医大最低の学費で英語重視の国際医療福祉大にも正規合格していた。

今やネット上で一流講師の授業が気軽に見られる時代となり塾講師の役割は変わってきている。とにかく簡素化で世界一わかりやすい?シリーズを連発するオンライン授業の自称神講師もいる(英語を話しているのを見たことが無いが)。当塾ではICT教材を駆使して記憶を定着させる体験型演習に加えて、デジタルネイティブ世代のモチベーションを上げ、難関大学を目指す生徒が目標を達成するのに要される自学自習を促すコーチングを心掛けている。生徒の信頼を得るためには講師自身が日々進化し続けなければならない。最新の予想問題、過去問を自ら解き分析するプレーヤーとして対面授業で大学受験への情熱を伝えていきたい。