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2023国公立医学科への合格力(岡山編)

May. 13, 2023 大学合格戦略

今春岡山県内の高校で国公立大学医学科合格者を10名以上出せたのは、
1.岡山白陵32名(現役16名)
2.岡山朝日31名(現役15名)
3.大安寺中教11名(現役8名)
の3校のみだった。4位には岡山操山が9名(現役6名)、倉敷青陵も9名(現役7名)と実力校が復活、岡山高が6名(現役1名)、就実が5名(現役4名)、倉敷天城・金光学園が3名、2名合格させたのは倉崎南、岡山芳泉、岡山学芸館、岡山一宮、1名合格が数年ぶりに国医合格者を出した岡山城東、創志学園、玉野光南、明誠学院だった。注目点は次の通り(広大福山の岡山勢は学生寮を持つ岡山白陵の県外勢とほぼ相殺されるため数えていない)

★実力校の復活
岡山白陵は21年度の国公立医学科現役合格者が5名、22年度が7名と低迷していたが、今年は現役16名を含む32名合格させ、県内トップを岡山朝日から奪還した。今年の岡白は全国15の医学科を幅広く受験させたのが合格者数を伸ばせた要因かもしれない。昨年は国医合格者3名(現役2名)まで減らした岡山操山も岡山医に1名復活しただけでなく、最難関の東京医科歯科・大阪公立医・神戸医に合格させるなど9名(現役6名)合格と高い中学偏差値を誇る内進生が奮起した。倉敷学区トップの倉敷青陵も岡山医2名・九州医1名を含む9名(現役7名)と現役合格率が高かった。

★公立中高一貫校の不振
最近勢いが凄かった6年制の大安寺中教が昨年13名(現役12名)から11名(8名)へ、理数科を持つ倉敷天城も4名から3名(2名)へと現役合格者を減らし、県北トップの津山中高は昨年の国医合格者6名(岡山医3名)から合格者ゼロと公立中高一貫校が不振だった。広島県でも大安寺と同様に勢いがあった県立広島中高が前期は広島医1名のみ(後期で山梨医に1名復活)と昨年の10名から2名まで国医合格者を減らし、東京の公立中高一貫トップ小石川中等教育学校も前年の12名から4名へ激減していた。どういう理由か?公立中高一貫校が全国的に退潮気味だった。

★実績の無かった高校が健闘
土曜も夕方まで授業をする就実HGが旧六の新潟医などへ5名合格させたのは学習量からいえば当然だが、金光学園から難関の京府医大、2次英語長文の分量が半端ない岐阜医など3名、医学科合格者実績がほとんど無かった倉敷南・岡山一宮から2名ずつ合格、玉野光南から朝日が現役ゼロだった鳥取医へ合格、創志学園から初の国立医学科(高知医瀬戸内地域枠)合格は大健闘だ。反面、明誠学院(高知医総合型1名)、岡山高校(現役1名)など私立中堅校の現役生は振るわなかった。

岡山県内の高校から今年度国公立医学科に合格できたのは現浪合計120名余り、現役生は半数の60名前後だったと推定される。前年比倍増した岡山操山を除く公立中高一貫校が不振だったが、同じく倍増した倉敷青陵、伏兵の金光学園・倉敷南ら倉敷勢の健闘で国医合格者を出せた高校数が計17校へと拡がり合格者数は昨年比約10名増えた。岡山白陵・朝日は久々に30名以上の合格者を出したが浪人の割合が5割以上と高かった。現役合格率は岡山の公立高校が受験する進研模試の理系受験者約3200名の内2%以下となる。共通テスト開始後、県内の国公立医学科現役合格者は毎年50~60名なので、東大・京大理系合格者も含めると英数理型で県内順位2ケタ台が国公立医学科現役合格圏の一つの目安となるであろう。