Super English
大学入学共通テスト対策塾

News & Blog お知らせ・ブログ

東進の新共通テストへの対応力!?

Jul. 28, 2023 大学合格戦略

講師は入試英語問題を解くのが趣味で、各予備校の共通テスト予想問題集は新版が出ると瞬殺で解き、生徒さんが受験した各種全国模試も借りて大手予備校の出題傾向を分析しているが、東進全国統一高校生テストの新課程入試への対応の速さには驚いた。

英語:
新学習指導要領下での最初の入試となる25年度入試に向けて大学入試センターが公表した試作問題(英文の添削に関する思考力問題)が大問2Bで早くも出題されていた。
国語:
80分から90分へ10分試験時間を延長して、現代文の第3問目に日本の国政選挙の投票率に関する論理国語問題が追加され、問題数が4つから5つへ増えていた。5年前に実施された共通テスト開始前の試行調査テストでは国語の記述問題で法令文・企画書・報告書などの実用文導入が検討されていたが、マーク式でないと自己採点ができないという点が憂慮され見送られた経緯があった。大学入試センターとしては待望の実用文出題(20点)で共通テスト国語の問題数が5題構成へと変わる(現代国語への配点が110点に増え、古文・漢文への配点は90点に減らされる)。
数学IIBC:
60分から数学IAと同じ70分へ10分試験時間を延長され、数学IIIにある平面上の曲線と複素数平面が数学Cに降りてきていた。数学IIBCでは選択科目だった統計的な推測が数IIに加わり、現数学IIIにある複素数平面を避けたい文系受験生は統計が必須問題となってくる。数IAでは整数が範囲から外れたが図形・確率が固定され選択制だったのが全問必須に変更された。理系の人たちは統計より複素数平面を選ぶ人が多いだろうが、まだ複素数平面のマーク式問題は存在しない。

東進は新課程入試を受験する現高2・高1生と旧課程で受験する現高3生と分けて異なる出題範囲の模試を提供してくれる上、新設される「情報I」の模試を今年度既に2回も実施している。今年最後の旧課程入試を受ける高3生は万一浪人した場合、情報Iなどは経過措置で旧課程履修者用の問題を選べるようだが、過去の例でも既卒生向けの経過措置問題は難易度がやや高めに作られており浪人してもそんなに有利になることはないだろう。加えて、社会も現行の10科目から6科目へ再編され現代社会が廃止され「公共」に代わる。

いまだに多くの高校が年末年始にマークマラソンというセンター試験時と変わらない対策しかしていない。出題がパターン化され問題をやればやるほど点数が伸びたセンター試験とは異質のマーク試験に変わっているのにも係わらずだ。思考力を重視する共通テストでは読解力や情報処理スピードが試され、初見問題対応力など地頭ゲーム的な傾向が一層強まっている(故に過酷な中学受験を勝ち抜いた都市部の難関私立中高一貫校生が強い)。

最近の入試制度は変化が目まぐるしい。30年続いたセンター試験に代わった大学入学共通テストは学習指導要領改訂に伴い、わずか4年で早くも2度目のメジャー改革、英検もリニューアルで難化と25年度入試を控えた現高2生は21年度の第1期生に続いて「過去問のない」入試に挑まなければならない。岡山大の英語資格検定試験も全学部で導入され、国公立医学科の2次試験でも国語廃止の山形医、英語追加の山梨医後期、名物だったトリアージ入試廃止の奈良県医大前期など、1年先がどうなるか全く読めない時代だ。変化に強いスモールスクールとしては逆にチャレンジし甲斐を感じている。

現役時は東大や地元の難関医学科にギリギリでも突っ込ませて、浪人したら現実的な志望校へ落とすといった挑戦的な進路指導も共通テスト導入後あまり通じなくなってきた「対策封じ」された共通テストでは部活などで学習量が足りなかった伸びしろがある人を除き、浪人しても中々伸ばせなくなっている。九州の医学科に強い北よびの国公立+官立(自治医・産業医・防衛医)医学科合格者数は、300名に迫ったセンター試験最後の20年度から、22年度・23年度は220名前後と1/4も減少していることがその傾向を示している(同様に中四国の医学科に強い高よびも主力の国公立医学科合格者数は減少傾向だ)。