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中四国の国立医学科の共テ合格ボーダー速報

Jan. 21, 2026 大学合格戦略

今年のように難化して大荒れとなる年は統計オタクの講師の腕の見せ所だ。いよいよ高3生向け出願校カウンセリング(高額な料金をとる医専予備校と違い無料サービス)が始まる。駿台データネット・河合塾バンザイシステムの40万人近いデータベースで合格可能性が1%でも高く、生徒さんの強みを最大限活かせる大学を絞り込むお手伝いをする。特に大学間で配点(ゲーム)が異なる医学部医学科では傾斜配点で数%違ってくる場合があるので「出願校選び」は合否を左右する。

毎年恒例のTV中継でタカヨビマンの予備校が中四国6県の現浪生約3.3万人を母集団とする6つの国立医学科のボーダーを公表した(合格者が少ない山陰の鳥取医・島根医、昨年も後期合格1名のみの山口医はギブアップ)昨年度の50%合格可能性共テボーダー得点と1000点換算で比較してみると
岡山医:825点↓(870点)
広島医:820点↓(855点)
徳島医:815点↓(835点)
香川医:805点↓(830点)
愛媛医:795点↓(810点)
高知医:795点↑(805点)

昨年はボーダー8割切った医学科が無くなったが愛媛医・高知医で復活した。今年の特徴は上位層ほど去年のような高得点を取れていないことだ。中四国最難関の岡山医が45点も下がった一方、下位医学科は10点~15点の下落にとどまったことから激難化した物理・数IAなど模試では満点近く取ってた岡医・広医など上位医学科目指してた層ほど破壊された感があり、昨年は理系にとっても楽だった配点の高い国語で大きく事故った人も多いと推測する。初物の大判振る舞いで平均点が7割出た情報Iに加え平均点が大幅上昇した国語の難化は予想されていたが、これまで理科最高点で安泰だった物理が平均点を14点も下げたのは大ショックだった。特に共テ理科を1.5倍配点する徳島医では有利になる生・化選択者と物・化選択者の差が大きくなる。但し、生物に逃げた数学弱者が中四国最高難度と言われる徳島医の医歯薬学部専用数学が解けるとは限らないので、共テが取れた人は自分の2次力を客観的に見極めた上で出願しないと2次比率が高い難関医学科では返り討ちに遭うので気をつけるべきだ。今年は真に理数ができる理系か、普通にできる理系かを更に振り分ける思考力テストである共通テストの特性が顕著に現れていた。

次に理系が受ける2次3科目別平均点の前年度比推移をまとめると、
総合理系(英語1:1配点):578.4点<610.6点(▼32.2点)
総合理系(英語4:1配点):584.2点<608.9点( ▼24.7点)
英語R:64.3点>60点(+4.3点)
英語L:55.1点<63.2点( ▼8.1点)
英語の総合点は1:1 配点では▼3.7点下がったが、4:1配点では逆に3.8点上っていたので、特に後がない浪人生は1:1配点の広島医を避けて岡山医など4:1配点の医学科に流れてきそうだ。広大では英検準1級など検定試験で共テ英語みなし満点制度(岡山医は英検1級C1レベルで)があるので、英検無しでリスニングやらかした人は英検持ちと比べて致命的なハンデを追うことになる。今年の差で、いかに英語Rのかさ上げ分が大きいかわかるだろう。当塾の医学科志望者にはリーディングで満点が取れる速読力をつけてもらうと共に高2までに英検準1級取得を奨励している(英検準1級合格累計12名)。
数学IA:51点<60.5点(▼9.5点 )
数学IIBC:58点>56.8点(+1.2点)
昨年度は数学IIBCが難化したが、今年は数学IAが難化した、塾生で模試では数IA毎回満点取ってた子もギリ9割耐えだったので、数学が普通な子は試験中は理系のプライドをへし折られるほどの難問だっただろう。
物理:43.8点<57.7点(▼13.9点)
化学:55点>43.8点(+11.7点)
生物:55.2点>51.3点(+3.9点)
地理:60.4点>56.7点(+3.7点)
理科は毎年変動が激しい。得点調整を起こすほど最低点を更新していた化学がノーマル化してくれたが、今度は毎年理科最高点で安定していた物理が激難化した。考察問題が共通テスト独特のフォーマットで活かされる理科が知識問題偏重だったセンター試験から最も変容したと評される。何故か?岡山医で配点が高い社会(多くが地理選択)は世界史を除き易化したようだが、公立トップ岡山朝日の得点分布をみても9割は理系150人中1名のみだったので地理で8割以上はハードルが高いということだろう。塾生の最高点も7割後半で地理おたくとしては寂しい。

今年の理系受験生は第1日目の国語で先制パンチを食らい、最後のリスニングで絶望的に終了。2日目も第1解答科目にする人が多い物理でメンタルをやられ、次の数学IAでまた絶望、去年より大幅難化した情報Iでとどめを刺されるという波状攻撃の被害者となった。幸い医学科志望者は各々の得点戦略通りの目標点 (理数強者くんは英語を含む理系3科目600点で96%、国語で満点取れる女子さんは国英400点で92%) を執念で取ってきてくれた。中学まで秀才と呼ばれた子がどんなに手を伸ばしても届かなった厳しい現実を見てきており、当塾では合格に必要な到達可能な目標に徹する。今回のような難化では自己ベストや満点を狙った人ほどやられただろう。高よびの理事長も難化で浪人生が増えそうなことが何気に嬉しそうだった。高よびボーダーを見ても最難関の岡山医と高知医がわずか3%差と密集しており、今年の医学科入試は2次試験勝負の色合いが強い。とりわけ大問1つの配点が大きく破壊力のある数学の正答率が合否を左右する展開が予想される。

理事長さんが浪人生の高い平均点と現役生の平均点を比べて「1年間頑張ったら伸びるので第1志望を貫いてね(浪人したら来てね)」とセールストークを連発していたが同校も高額のテレビ枠を買い取って宣伝しているのだから仕方あるまい。浪人生は理科など全範囲一周しているのが有利な点だが、高2までに全科目の範囲先取りする私立中高一貫校の伸長、及び「国公立なら全国どこでも受かる大学に現役合格して1年でも早く医師になる」という手堅い考えの現役生が増えており前年度合格点を超えられなかった浪人生が有利とは限らない。久留米大附設、青雲、ラ・サール、愛光など医学科に強い中高一貫校は高3の本番までに厳しい中学受験を突破してきた生徒のポテンシャルを最大限に仕上げてくる。どの学年でも最も優秀なのは現役で受かる人たちだ。今年は過去2年間溜まっていた生物選択者、且つ大激戦だった岡山医・広島医レベルをギリ落ちした強い浪人生が激難化した物理選択の現役生に差をつけられる浪人有利な状況なので予備校さんの景気のいい上げ上げ広告には要注意だ。

第6回共通テストでは大手予備校も高よびさんも3%以上のボーダー下落を予想している。特に理系必須の数学IA、物理、情報I、配点の高い国語、英語リスニングと2日間とも複数科目で難化して散々な目に遭った人も多いと思う。物理必須の工学部受験者などは「俺って本当に理系なの?」とプライドをへし折られる心境だっただろう。共テ英語の作問チームは昨年と同様にリーディングは楽にするけどリスニングは手強いよ!というセットで上手くバランスをとっていた。

この時期になると無念な結果を受け容れて、狭い予備校の寮で窮屈な合宿生活に耐えながら必死で再起を目指す元塾生の姿を思い出して眠れない日が続く。四国から岡山に帰るJR沿線に予備校の男子寮があるが、去年は今春岡山医・高知医に合格した朝日生がお世話になっていたので「お互いがんばろう!」とつぶやいていたが、今年は再び「うちの現役生は負けないぞ!」心の中で宣戦布告してきた。残念ながら医学科志望の岡山の子にとって最大のライバルは高よび生の皆さんだ。去年のエースさんは広島の大手予備校を選んだが、今年は抜群の英数の得点力で間違いなくどこかの国立医学科にリベンジして第5期生の全員合格を完成してくれると信じている。

本日から高3生の共テ判定リサーチの個別カウンセリング。各大学の配点は千差万別なので素点は関係ない。特に大学によって1次・2次の配点、英語リーディング・リスニングの配点まで多様に異なる医学科では傾斜配点で戦うゲームが変わるので、全国50校全ての国公立医学科の得点分布・志望者順位・記述模試の偏差値などを客観的に判断して生徒さん個別の推奨校を提示する(もちろん最後は生徒さん自身に自分の人生の選択をしてもらう)。今年は既卒生の出願者数が前年比増(昨年ギリ落ちした人が多い)となっていることは医学科入試の競争激化を意味し、それを予見して塾生には2つの国立医学科の総合型(高知医は合格)および学校推薦型(愛媛医一次合格)で推薦戦略を早期から準備してきた。出願範囲(標的)を広く許容するほど合格可能性は高くなるので全国どこの大学でも受かれば行く覚悟のある受験生が強いのは当然だ。自分の好きな国公立医学科を選べるのは日本最強の灘高上位20位(東大理3現役合格圏)レベルぐらいだろう。中四国の高校で初の3年連続東大理3合格者を出した四国の私立中高一貫校の首席は共テ977点で東大模試も全て理3でA判定だったらしい(慶応医も中四国で2人だけのW合格)。毎年北よびさんが九州地区の国立大学のボーダーを日本最速で発表してくれていたが、今年は辞めたのだろうか?データおたくとしては寂しい思いだ。