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共通テストとセンター試験の差はどれぐらい?

Oct. 08, 2020 英語テスト

四国の提携する理数塾の卒業生で、全国の精鋭が集まる駿台お茶の水校舎から今春見事!東大理1に合格したKくんと久しぶりに会いました。アルバイトの個別指導塾で共通テスト数学を教えているのですが、センター数学で200点満点は当たり前だった数強の彼でも共通テストの太郎さん花子さん問題は時間内に解くのに苦労しており、文章から数式に置換するのに慣れが必要とのことでした。

河合塾全統マーク模試で、昨年行われた最後のセンター型模試と今年8月実施の共通テスト模試を比較してみると得点率が下がっていない大学は無く、総じて著しく低下していることがわかります。当塾で志望者が多い国公立医学科の50%合格可能性得点率で点差を比べてみると、

①1ポイント(9点)下がった医学科:
東大理3(共テ得点率91%)と北大(84%)は1ポイントだけの低下で済んでいました。日本最高峰の受験者層でも10点近く下がっている。思考力型テスト恐るべし!
②2ポイント(18点)下がった医学科:
地元の岡山(共テ得点率84%)、岐阜(82%)、また薬学部最難関の京都薬(83%)は2ポイントのみの低下でした。岡山医の志望者は新入試にもかなり対応できてるようですね。
③3ポイント(27点)下がった医学科:
東大理3を追いかける京医・東京医科歯科(共テ得点率88%)、阪医(87%)などセンター9割超の最難関医学科でさえ30点近く下がっていました。
④4ポイント(36点)下がった医学科:
神戸(85%)、筑波(84%)、名古屋市立(83%)など大都市圏の難関医学科でさえ40点近い下落です。
⑤5ポイント(45点)下がった医学科:
前期では山口・香川・愛媛・高知など中四国の医学科が国公立医学科最低ラインの79%まで下がり、ついに医学科も8割を割り込みました。後期では三重(85%)、鹿児島(84%)などが5ポイント下落です。国公立医学科の後期入試は共通テスト+面接・小論文のみの大学が多いので共通テストいのち!になります。
⑥6ポイント(54点)下がった医学科:
前期では滋賀医科(共テ得点率80%)、山形(79%)の2校。後期では福井(83%)など。リーディング・リスニング配点1:1となった山形大、来年の共通テストからリスニングを課すようになった 滋賀医が凋落したのはリスニングの負担増かも?

理系最難関の国公立医学科の受験生でさえ共通テストに苦戦しています。さすがに東大理3を目指す最上位層はそれほど苦にしていませんが、中間層から下の地方医学科はセンター試験から大幅にボーダーラインが下がる二極化が起こっています。中四国の国立医学科は広島大、鳥取大に続き、香川大と愛媛大が今春から後期入試を廃止します。相次ぐ後期廃止で国公立医学科の前期・後期の定員は9:1まで下がります。後期募集のみの最後の砦、山梨大もR:L配点が1:1となり、2次英語がない分1.5倍される共通テスト英語が何と!150点もリスニングに配点されます。リスニングで得点できないと後期復活も無理ゲーになりそうですね。

入試は相対評価なので全員の得点が均等に下がれば合否結果は変わりませんが、思考力問題への対応力のある人が有利になるのは間違いありません。特に難度が上がる英語のリーディング・リスニングでは解ける人と解けない人でかなりの差がつくでしょう。うちの生徒さんには速読力、リスニング力を武器にこの差を積極的にとりにいってもらいます!