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筑波大の共通テスト英語配点にびっくり!

Aug. 14, 2019 英語テスト

筑波大が先日発表した2021年度の大学入学共通テスト英語の配点にびっくりしました!何と、配点比率をセンター英語と同じくリーディングとリスニングを4:1とするというのです。大学入試センターは今年6月に、大学入学共通テスト英語のリーディングとリスニングの配点については、共に100点で均等としましたが、入学者選抜においてどの技能にどの程度の比重を置くかは各大学の判断に委ねるとしていました。

筑波大学は、4:1の配点比率が大学入試センター試験において長期間にわたり維持されてきたことを踏まえ、共通テストの実施に合わせて配点比率を突然大きく変更することは、高校教育、とりわけ現高2生の英語学習に大きな影響を与えるおそれがあるとし「大学入学共通テスト導入初年度については」従来の配点比率を採用することを決定。2021年度以降は他大学の動向も踏まえ引き続き検討するということです。

英語の点数については大学入試センターから提供されるリーディングの成績を1.6倍した160点、リスニングの成績を0.4倍した40点満点とし、合計200点満点に換算、さらに、200点満点に換算した成績に、英検など民間検定試験の結果をCEFR対照表に基づくレベル毎に最大20点を加点する。加点はC2レベルで20点、C1レベルで10点、B2レベルで5点、B1レベル以下では加点なしとするようです。

またまたすごいことになっています。帰国子女など一部の受験生が有利になるリスニング配点を減らしたとしても、センター英語より圧倒的に読む量が増えるリーディングも多くの受験生にとっては読み切るのも困難な現状です。筑波大方式だと「速読力のある」受験生が圧倒的に有利になります。しかも、加点される検定試験のレベルが高すぎる!?CEFR最高レベルのC2なんて英検1級でも到達不可能です。ケンブリッジ英検、IELTSの最高レベルでようやく20点加点、英検だと1級合格且つCSEスコア2600点以上取ってやっとこさC1で10点プラスです。

当塾ではリスニング力、長文速読力をメインに鍛えてますので、そんなに影響はないのですが、他の大学も独自に配点調整してくるようになると困るのは全国模試の結果を元に偏差値やセンターボーダー得点を出している大手予備校。基準を合わせてもらえないと一律に相対比較できなくなります。でも、果たして他の国立大も筑波大の「リスニングつぶし」に追随するのでしょうか?筑波大は国立医学科最大の50名近く取る推薦入試でセンター試験を無視し独自の小論文(中身は英・数・理の総合問題)で選考するなど、文科省の方針に従わない大学です。岡山大や四国の保守的な国立大がそう簡単に助成金を握るお上の意向に立てつく行動に出るとは思えません。

前身が東京高等師範学校の筑波大学、英検準1級でセンター英語みなし満点、医学科で2次記述理科1200点くれたりする広島大学と旧高等師範学校の2大学は文科省の基準を無視した独自路線ですね。東西の師範学校のプライドでしょうか?スーパーイングリッシュでは情報戦に強い講師が生徒さんの志望大学が今後どのような方針を打ち出してきてもベストな結果を得られるように導いていきますのでご心配なく!