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河合塾2025年第2回難易予想ランキング

Sep. 13, 2025 大学合格戦略

夏の天王山だった全統第2回共通テスト模試&記述模試のデータを基に河合塾が各大学の50%合格可能性ボーダー共テ得点率を更新した。中四国の9校の国立大医学科で、春の第1回模試と夏の第2回模試の得点率及び2次偏差値を比較してみると

岡山医:86%(2次偏差値65)=86%(同65)
広島医:85%(65↓)=85%(67.5)
徳島医:83%↓(62.5)<84%(62.5)
山口医:82%↓(62.5)<83%(62.5)
鳥取医:82%↓(62.5)<83%(62.5)
愛媛医:82%(65)=82%(65)
香川医:81%(62.5)=81%(62.5)
島根医:81%(62.5↓)=81%(65)
高知医:80%(62.5)=80%(62.5)

中四国の2トップ、岡山医・広島医が他の7医学科を引き離した。理系最上位層が密集する国立医学科入試では受験校の選定が合格可能性に大きく影響する。中四国最難関の岡山医には昨年も全国の強豪校から多くの受験生が志望を落としてきた。東大合格者81名の都立日比谷、77名の灘、75名の渋谷幕張、京大合格者86名の府立北野、国公立医学科合格者108名の東海の校内何位ぐらいで第1志望でなかったであろう岡山医に合格できたのだろうか?岡医に今春合格した朝日OBが来月医学科を受ける後輩3名の激励に来てくれるので県外からどんだけ優秀な人が合格してきたのか聞いてみたい。少人数制の当塾では第5期生までのOBが高3生の激励に駆けつけてくれる。今年もお茶の水女子、愛媛医のOBが来てくれた。中四国では全統第1回模試でのボーダーが84%と頭一つ抜けていた徳島医が1%ダウンして単独の83%、鳥取医・山口医も1%ダウンで香川医、愛媛医と並ぶ82%となった。今年の西日本最低合格ラインは高知医の80%となっている。センター時代は本番に近づくほど対策が進みボーダーは上昇傾向だったが、難化した共通テストでは今回のように下がることがある。情報Iが追加され6教科8科目と負担が増えた新共通テスト1000点満点でのスコアメイクに受験生は苦労しているようだ。高2までに英・数のコア科目を仕上げてないと8科目のモグラたたきゲームへと追い込まれてしまうだろう。

全国でみると、前期は東大理3の93%が不動のトップ、続いて京都医が91%、何故か?東京科学大医学科(旧東京医科歯科)が2%もダウンして大阪医と並ぶ90%だった。前期ボーダー9割を超える4医学科が国公立大学最難関と言えるだろう。後期では東京科学大(10名)が95%と共テ比率100%の名古屋医(5名)が断トツの2トップだった。旭川医・山形医・佐賀医の後期廃止、鹿児島医の後期減員(計30名以上)で宮崎医・琉球医でも87%と軒並みボーダーが上がっている。岡山医・広島医レベルで共テA判定出てないと共テ比率が7割以上ある後期での復活は難しい。

全統第2回共テ模試では1%上げて北大、九大と旧帝医学科最低ラインを構成した東北大医学科以外でボーダーUpした医学科は秋田医(80%)のみだった。ボーダーが下がったのは上記の中四国3医学科に加え、滋賀医、岐阜医、富山医など西日本が顕著で1%ずつ下げていた。全国の国医最低ボーダーは東日本が弘前医(青森県定着枠)の78%、西日本が高知医(地域枠)で79%と地元生は受かり易くなっている。東大理3が独走し、前期ではボーダー92%が空白地帯となり、上記の最難関4医学科とそれ以下の国公立医学科の格差が拡がっている。凄くできる層と普通にできる層を更にふるい分ける思考力重視の共通テストの特性が現れていると言ってもいいだろう。

今年の受験生の安全志向を示すデータとして高知医の総合型選抜の志願者数が増えていた。高知医の総合型は筑波医の学校推薦型(岡山大と同様に英語検定試験C1レベル以上を総合評価に加点)と共に「共通テストを課さず」独自の記述試験・小論文・面接で決まる全国でも珍しい国立医学科推薦入試だ。とりわけ筑波医の推薦は有名で、全国から受験できる一般枠で44名、茨城県地域枠で23名の推薦枠を募集する。前期でも地域枠を13名採り一般枠は44名しか残らず、私立医大でよく実施されるMMI(マルチプル・ミニ・インタビュー)形式の面接とSCT(文章完成法)という特殊な試験が計500点も配点されるので筑波大医学類への受験ノウハウのある塾に通える首都圏以外の受験生が合格するのは推薦も一般も難しい「共テ無し推薦」の倍率が上がったことからも3代目の作問チームが新学習指導要領に基に作る第6回共通テストがどの程度難化するか読めず、年内入試で早めに合格を掴みたいと願う医学科志望者が全国に多数存在することが見てとれる。

とても嬉しいことに全国模試で岡山の中学受験2トップの大安寺中教から初の英語1桁(岡山県内約7500名中上位0.5%)を出すことができた!第8期生までに岡山朝日・広大福山では英語校内1位10回以上、1桁は20回以上取ってくれているが、高3生からも駿台ベネッセ共テ模試でリーディング満点(1位)の報告があり、大安寺中教でも英語トップを射程圏に捉えている。当塾は高校の定期テスト対策は行わず、全国のライバル達に打ち勝つ意識を付けてもらうために校外模試を目標とする(地方高校の何位で東大や国立医学科に受かるか?母集団が少な過ぎてわからないので)。塾生の皆さんの頑張りが現実の成果に繋がることが講師のエネルギーの源となっている。毎年のように努力を継続できる子が集まってくれ、3つのトップ校から模試の県内英語上位1%以内を複数人出せるようになり、ようやく7年間積み重ねてきたことが花開いてきたと手応えを感じている。