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全統模試が最新の難易予想ランキングを発表!

Jun. 04, 2022 大学合格戦略

22年度の大学入試結果と5月に実施された全統共通テスト模試&記述模試の結果を基に、河合塾が新学年度最初の各大学の50%合格可能性共テ得点率を発表した。当塾で志望者が多い中四国の9つの国立医学科で、今回発表された新学年度の予想偏差値と1月の共通テスト後の結果偏差値を比較してみると、

岡山医:81%(2次偏差値67.5)>79%(同65)
広島医:80 %(65) >79%(65)
山口医:77%(65) =77%(65)
愛媛医:77%(65) >75%(65)
島根医:77%(65) >76%(65)
徳島医:76%(62.5) =76%(62.5)
香川医:76%(62.5) =76%(62.5)
鳥取医:76%(62.5) >75%(65)
高知医:76%(62.5) >75%(62.5)

今年から2次配点を7割近くに上げた岡山医が中四国トップを争うライバル広島医を1ランク(河合塾偏差値は2.5刻み)上回った。2次偏差値を上げる目的もあって配点変更を行ったと噂されるが、全国から2次記述力に自信のある受験生が足切り倍率を超えるほど殺到したのもあって偏差値を旧帝の九州医と並ぶ67.5まで上げて目標を達成している。四国の医学科では共テ配点が全国一高い徳島医が警戒され、昨年全国最高の志願倍率だった愛媛医が最高ランクとなった(塾生が今春現役合格♪)。

また、1次配点を均等に1/2圧縮せずに社会のみ100点そのまま据え置いたのにも岡大医学科の意図があったらしい。入学後追跡すると(理系受験生の多くが選択する)地理の成績が高かった学生の成績が良かったので、社会重視配点にしたというが?世界地図が大好きで地理・世界史が全国レベルだった講師にとっては社会科の能力を岡医が評価してくれたのは光栄だ♪今後もリーディング教材で地理や世界史の周辺知識を探求授業するのに力が入りそうだ。

全国の医学科最高の共テ得点率を要するのは東大理3前期と東京医科歯科大後期の89%。センター時代得点率全国トップだった医科歯科大後期は96%要されたが、東大理3でも共テ難化で9割を切ったのには驚きだ。西日本では京都医86%、大阪医85%が抜き出ている。足切り700点ショックで1.7倍の低倍率だった超難関の名古屋医(82%)の2次偏差値が65と岡山医の67.5を下回ったのも注目だ。

東日本で毎年弘前医と最下位を争っていた旭川医が共テボーダー79%とプラス4%、札幌医も80%と3%の大幅Upで北海道の2医学科が難易度を上げたのに対し、西日本では旧六の長崎医をはじめ鹿児島医・佐賀医・大分医・宮崎医、そして全国最下位だった74%の琉球医まで九州の医学科が軒並み下げていた。今年九州の受験生に何が起こったのか?「努力は実る」の北よびさんも前年度比医学科合格者Up↑の広告を共通テスト導入後1度も打てていない。

また2次比率が上がったといえども理系他学部と共通問題で標準レベルの岡山大医学科だと合格者平均得点率が8割を超え、2次試験で少しのミスも許されず、最後まで合否が読めない戦いとなる。他学部に遠慮なく難問を出す和歌山県立医大などの単科医大は約6割が合格者平均だ。

高い難易度帯に多くの大学がひしめく(合否レベルの差が小さい)のが医学科入試の特徴だ。故に選抜方式によっても異なる共通テストの傾斜配点に加え、2次試験も実際に解いてみて単科医大の難問低得点型、他学部共通問題が多い地方医学科の易問高得点型、いずれのタイプの問題と相性がいいのかなど、多種多様な各医学科の入試の傾向に合わせて、最大限の力を出せる出願戦略で合格可能性を高めることが必要だと考える。