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25年度岡山朝日の合格実績は神レベルだった!?

Apr. 19, 2025 大学合格戦略

昨年は生徒数半分の大安寺中教に東大、京大の現役合格者数で完全敗北した岡山屈指の伝統校である岡山朝日の合格実績が凄かった。東大21名、京大14名、阪大33名、九大16名、北大3名、東北大・名大各2名と7つの旧帝大だけで91名もの合格者を出していた。大躍進の大きな要因は昨年京大現役2名など大不振だった浪人生が必死で復活したことだが、最難関国立医学科については過去10年で見たこともない神がかった合格実績を出していた。各難関大学の合格者数は次の通り、
東大11名→21名↑(現役12名)
京大3名→14名↑(現役12名)
阪大17名→33名↑(現役18名)
国公立医学科29名→33名↑(現役12名)

特に岡山医(現役4名)以上の旧帝大医学科は、京都医・九州医各1名、大阪医3名、東京科学大(旧医科歯科大)に2名、京阪神の鉄緑生が独占する神戸医にも各2名。しかも東京科学大は後期で東大理3落ちが2名も復活していた。河合塾は東京科学大後期の50%合格ボーダーを95%と国公立医学科最高ランクと評価する。このうち京医、阪医各1名、東京科学大2名はO塾生で、共テ開始以来医学科合格者数で負けていたN生を今年は圧倒したと思われる。なお、上記レベルの医学科入試では運もないと受からない。

運といえば東京科学大後期に合格できたかもしれない中四国の高校の現役生は朝日生の他に2名いた。東大理3に現役合格した徳島文理と広島学院の男子だ。徳島文理の首席くんは共通テスト97%超えだったので後期は2次重視の奈良県立医大よりも共テ比率71%でパワーを発揮できる医科歯科に出していたはずだ。彼が理3に不合格でW合格した慶応医学科にも進学しなかったら、朝日の1名は復活できていなかったかもしれない。同様に山口医後期で復活した朝日の高よび生も共テ93%近く取った元塾生が前期で大阪医、岡山医に合格してなかったら(山口医後期に出願してたので)復活できていないだろう。国公立大医学科入試が最後まで読めないのは、
・共テ自己採点リサーチの後、医学科志望者は受かる大学を求めて全国を移動する。故に本番の入試で共テリサーチ時の得点分布表の何人が出入りしたのか最後までわからない。
・難易度上位の大学から落としてきた人が多ければ合格可能性が下がるし、下の大学に落としてくれれば合格可能性が判定時より上がるが、入試後まで誰にもわからない。
・後期入試についても例のように自分より上位の人が前期合格してくれれば可能性が上がるし、上位の人が前期不合格で後期に流れると負ける他人任せの運ゲーとなる。

全国を見渡すと自分より実力が上の人が何人もいる理系最難関の医学科入試においては、全国でトップ2ケタ(=東大理3に受かる人)や続く京都医に確実な人以外は自らがコントロールする勝負はできず、他の人がどう動くか、本番で得意な分野が出題されるか否かなど「運」が左右する。現実には国公立医学科入試で真の第1希望に受かる人はほんの一握りだ。先日他の3名の旧帝大合格者と遊びにきてくれた朝日高首席合格だった東大法学部くんも「受験は最後は運だ」と言っていた。今年の岡山朝日の国立医学科合格実績を詳細に分析すると、驚くことに現役生は岡山医地域枠欠員募集1名を除き前期で11名しか受かっていない。上記の神レベル以外で現役合格できたのは山陰・四国の医学科の2名前後だけで毎年1名合格していた広島医に合格できた人はいなかった(岡山全体で広島医の合格者は現浪ゼロ)。この理系上位ミドル層をいかに全国どこかの医学科に合格させるかが今後の課題となる。今年は東大から医学科シフトして合格者を20名以上増やし国医現役合格率全国一(22%)だった東大寺(国医66名)や西大和学園(53名)などのトップ中高一貫校でも全国の国公立医学科を股にかけて全方位攻撃してくる中、こだわりがある受験戦略では激戦を勝ち抜くことは難しいだろう。