岡山県勢に匹敵する恐るべき高校!?
先日のブログで岡山県の高校からの国公立医学科現役合格者が年々減少していると書きましたが、九州に1校(204名)で岡山県全体に匹敵する合格実績を出した高校があります。
東京大学合格者(現浪合計)
岡山県:45名(理三0名)>久留米大附設:36名(理三3名)
東京大学合格者(現役)
岡山県:24名<久留米大附設:27名
国公立医学科合格者(現浪合計)
岡山県:90名=久留米大附設:90名(前年比+25名)
国公立医学科合格者(現役)
岡山県:38名<久留米大附設:61名(前年比+17名)
防衛医大合格者(現浪合計)
岡山県:2名<久留米大附設:16名(全国トップ)
福岡の久留米大附設は鹿児島ラ・サール(国医合格79名)、長崎青雲(同50名)と並ぶ九州の私立御三家、ソフトバンクの孫CEO、ホリエモンもOBの九州No.1の進学校だ。今年の国公立医学科合格者数は90名で14年連続トップの東海に3名差まで肉薄し、卒業生が204名と東海(428名)の半数以下のため、国公立医学科現役合格率は驚異の30%と東海の15%を引き離して全国トップ。少数精鋭で東大も含め毎年高い現役合格率を誇る。
同校の進路指導部長は合格者が増加した要因を次のように分析する。
◎男女共学化:
2013年に中学を男女共学化し、入学時から医学部を志望する女子が増えた。同様に関西の洛南、西大和、高槻なども共学化後、理系女子パワーで国公立医学科への合格者を増やしている。
◎特別講座の開講:
高3の受験生を対象に放課後2時間開講される。九大英語、東大数学など、生徒は志望校に応じて受講する。演習形式で過去問を解いて教師が解説し、各教科の教員がチームワークで学力を引き上げている。
◎学生寮の存在:
1学年約200人のうち2割程度が寮生(校舎直結で通学時間わずか徒歩30秒!)午後7時半~11時50分が自習時間に充てられ、休憩を挟みながら毎晩計210分ある。関西の旧帝医学科に合格した卒業生は「寮では勉強時間を安定して確保でき、周りに医学科志望者が多いので切磋琢磨できました」と話す。
同校は、地域枠推薦がなくガチ勝負の地元九州医(26名合格)、防衛医大(16名)の合格者ランキングで全国トップ。長崎医(14名)、佐賀医(9名)、山口医(8名)、熊本医(6名)など西日本の医学科(岡山医にも1名)を中心に多数の合格者を出した。生徒の平均通学時間は3時間を超え、東は山口県の新下関、南は鹿児島中央駅から月10万円以上かけて新幹線定期で通学するほどの超人気校だ。
久留米大に医学部があるのにも係わらず、附設高の生徒のほとんどが国公立大医学科を目指すところも凄い。川崎医大附属高校のように多くの私立医大附属高校が系列大学に内部進学させるのと違い、難関の国公立大に挑戦させるという実力校だ。息子さんの国公立医学科への現役合格確率を高めたいのであれば中学から久留米大附設、愛光(両校とも女子寮なし)か男子校のラ・サールで寮生活をさせるのもおススメです。
どこかの予備校が仕上げた既卒生も含めて合格実績を誇る高校がほとんどですが、真の実力は現役合格率で評価されるべきです。首都圏の筑駒、開成、桜陰や関西圏の灘、洛南など都市部の進学校が注目されがちですが、九州最大の福岡市ではなく、久留米市という地方都市に在ってこれだけの結果を出す久留米大附設高にはリスペクトを感じます。