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愛媛大医学科生の近況報告

Sep. 09, 2023 その他

コロナ禍の影響のため4年ぶりの開催となった西日本医科学生総合体育大会(西医体)の競泳400M個人メドレーで優勝した愛媛大医学科2回生くんが今年国立医学科を目指す後輩の男子くんらの激励に来てくれた。公約通り西日本国公私立44大学の医学部生が参加する国体に次ぐ規模のスポーツの祭典で待望のキングオブスイマーに輝いてくれて喜びもひとしおだ。今年福岡での世界水泳でマイケル・フェリプスの競泳史上最も長く保持されていた400M個人メドレーの世界新記録を15年ぶりに更新したレオン・マルシャンの大ファンのようだ。

小学生の時、人気医療ドラマのコード・ブルーに憧れて救命救急医を目指した彼は400M個人メドレーという最も過酷な競泳種目でインターハイを目指していた。高1秋の入塾時の模試は「どうしてこんなに地頭のいい子が…」と不思議に思う順位だったが、その後コーチングの甲斐もあって上位層が厚い伝統校で100人以上抜き返してくれた。特に高3終盤での追い上げはお見事で、超難化した22年度共通テストでも朝日校内1桁の高得点で愛媛医の一般枠推薦に首席合格してくれた♪

愛媛大医学科も他の国公立医学科と同様、地域枠推薦20名を除き、全国の医学科受験生との戦いとなる。北は栃木県、南は福岡県から合格してきた医学部水泳部の仲間とスポーツを通じて友情を深めているようだ。愛媛大は四国で初めて救急医学講座を開設した医学部で彼も1年次から松山空港にドクターヘリを見学に行ったり着実に幼い頃からの夢だった救命救急医への道を着実に歩んでいる

国公立医学科の難しさの要因として、資金と日程さえ許せば何校でも併願できる私立医大とは違い前期入試で1校しか受験できないことがある。特に彼のようなスポーツが生活の一部であるアスリートの場合、もし浪人してしまうと予備校で寮生活をしながら水泳を続けるのはほぼ不可能で、1年間のブランクは精神的・肉体的なダメージが大きい。私のミッションは彼の現役合格への可能性をできる限り100に近づけることだった。

今年で4回目の共通テストになるが、12年毎の学習指導要領改訂で新教科「情報I」の追加、地歴・公民の新科目、国語で実用的文章の追加、数学IIBCへの組み換えなどが実施される新課程入試を翌年に控えている。既卒生への経過措置(選択問題など)の配慮はあるが色々と面倒になるので、皆なるべく避けたいと考えるのは当然だ。後がない意識から今年は浪人を極力回避する安定志向に傾くものとみられる。例年以上に難しい年になるが生徒さん個々の適性を活かし、あらゆる事態を想定した戦略で現役合格に導きたいと思う。R君、来年の西医体は川崎医大が主管校なので地元岡山での晴れ舞台だね。ご家族の応援の前で是非とも王者防衛を目指して下さい!