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大学10兆円ファンドは東北大学が第1号候補へ!?

Dec. 30, 2023 その他

世界最高水準の研究大学を支援するために国が創設した10兆円規模の大学ファンドで文科省は東北大を最初の支援対象候補に選んだ。大学ファンドは運用益を数校の「国際卓越研究大学」に分配して研究力の向上を図る目的で支援額の上限は3000億円となり最長25年間受け取れる。初回となる今年の公募には東大・京大を始めとする国立大、私立大からは早稲田大・東京理科大の2校など10大学が名乗りを上げた。審査を担った文科省の有識者会議は「体制強化の磨き上げなど、一定条件を満たした場合に認定する」との留保付きで東北大を選んだ。正式な認定は24年度中の見通しだ。

東北大と共に有識者会議の現地視察の対象になった東大と京大は選ばれなかった。同会議は東大について「既存組織の変革に向けたスピード感は十分ではない」京大は「スタートアップや国際化の取り組みで実社会の変化への対応の必要性が感じられた」と指摘した。

東大学長は「選定されなかったのは残念だと思うとしながら、世界と競い合い研究・教育を推進してきた蓄積を生かし「創造的な新しい大学モデル」の実現を目指して引き続き改革に取り組む」とコメントした。東大のある教授は「選ばれないとは思っていなかった」と悔しさをにじませた。京大の広報は「審査内容を十分に精査した上で対応していきたい」と述べるにとどめた。両大学に共通するのは全学的な改革が簡単ではないことだった。審査を通じて学内の意思統一が準備でない実態が浮かび上がり、ある文科省関係者からは「両大学の計画からは変革への意志が見えなかった」と手厳しい声が聴かれた。

一方、選ばれた東北大については「国際化など6つの目標を達成するために19の戦略を提示するなど体系的な計画だ」と評価した。教授を頂点とするピラミッド型研究体制から転換して、助教や若手もリーダーとなり研究できる体制の構築を目指すことも評価。東北大学長は選ばれた理由を「優秀な研究者がフラットな環境で活躍できる環境づくりの取り組みがに尽きると思う」と振り返った。

また国際卓越大学を目指し、東京工業大と東京医科歯科大が統合する東京科学大について、有識者会議は「現時点では計画の具体化が十分でない」と指摘した。同省は24年度に第2期の公募を実施する。23年度の審査で選ばれなかった大学も申請でき、落選した大学も「これからも採択に向けてチャレンジしていきたい」とのコメントを出した。

東京医科歯科大(TMDU)と東工大が統合し東京科学大学として2024年秋からスタートを切ることが正式に決定した。2025年度入試での注目は医学科・歯学科で生物選択が残るのか否かだ。東工大は物理・化学指定で生物を入試で出題していない。TMDUには数学の先生がいないようなので、数学の入試問題は今後は東工大が作ることになるだろう。数学の出題傾向(東工大は180分で5問、TMDUは90分で3問)が変わる可能性には注意したい。東工大にも生命理工学院があるため、逆に東工大で生物が出題されるようになると予想する人もいるが、両大学の統合により過去問対策にも新たな対応が要されるかもしれないので今の高2以降の受験生は要注意だ。

当塾の歴史=共通テストの歴史だ。より実用的な英語力を測る共通テストに挑戦するため受験英語塾を始めた。この時期になると教育系YouTuberらが「今年の共通テスト予想」を公開するが、難関大学入試の最前線で戦う者から見ると「ご自分はあの大量の英文を時間内に読み聴きできるの?」かと疑問に思う。地方の学生の「英語を速読するスタミナ不足」を感じながらスピードと精度の最適化、英語を日常使わない生徒さんの課題に挑戦する毎日だ。子供さんのより良い人生を願われて入塾いただいたご父兄に向けブログを書き始めて5年、医学部掲示版が岡山大の英語検定試験C1みなし満点導入に関して勝手にリンクを貼ってくれたおかげでフォロワーが10倍以上に増えた。Googleアナリティクスでどの地域からの閲覧が多いか分析すると東京などの大都市や三沢・岩国・佐世保・沖縄など米軍基地のある地域の人々(帰国生やハーフが多い)が見てくれている。今年度の岡山大最難関の医学部医学科は高いレベルの英語力を持つ全国の受験生の参入で医学部受験界注目の入試となるやもしれない。