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河合塾の最終入試難易予想ランキング

Dec. 23, 2023 大学合格戦略

河合塾が秋の全統第3回共通テスト模試&記述模試のデータを基に各大学の50%合格可能性ボーダー共テ得点率を更新した。第3回模試の後、全統共通テストプレ模試もあったが、河合塾は予想データを更新しなかったので、これが共通テスト本番前の最終予想ランキングとなる。中四国の9校の国立大医学科で、夏の全統第2回模試と秋の全統第3回模試の得点率及び2次偏差値を比較してみると

岡山医:84%(67.5)=84%(67.5)
広島医:83%(65)=83%(65)
徳島医:81%(62.5)=81%(62.5)
香川医:80%(62.5)=80%(62.5)
鳥取医:80%(62.5)=80%(62.5)
高知医:80%(62.5)=80%(62.5)
山口医:79%(62.5)=79%(62.5)
愛媛医:79%(65)=79%(65)
島根医:78%(65)=78%(65)

以上、中四国の9つの医学科では夏の模試と難易度の変化はなく固定されてきた。知識偏重だったセンター試験では本番が近づくにつれ積み上げ効果が効いてボーダーが上がることもあったが、思考力を測る共通テストは地頭勝負の要素が強く時間をかけるだけでは伸びにくい試験の特性が表れている。加えて受験生を悩ませるのは「得点のブレ」だ。例えば、駿台ベネッセ共テ模試で高得点だった人が次の全統共テ模試で100点近く下がったりする。とりわけ緊張感がある本番では得点のブレが更に大きくなり目標点の達成が読めないことが多い。見込んだ点数が取れず出願校の変更を余儀なくされると、2次試験対策に遅れをとる悪循環となってしまう。

メインの前期日程を全国的にみると、毎年地元医学科へ最多の合格者数を出して死守する秋田高校理数科に全県から集結した神童達が頑張っているのか?東日本のボトムだった秋田医が78%から80%へ2ポイントも上げていたのが目立った。また、旧帝医学科で最も合格し易いとはいえ、さすがに旧六医大に負けていたのは異常値だったのか、北大医学科が84%で岡山医に並んできた。全国50の国公立医学科の最終ラインは前回と変わらず東北の弘前医(青森県定着枠)と福島県立医大(地域枠)の77%(693点)だった。国公立医学科のボーダーが8割を切ることはセンター時代ではあり得なかった。それほど共通テストで5教科全体の総合点を揃えるのは難しい。

後期日程では今年度が現行課程最後の入試で受験生の「後がない」危機感が表れているのか、旭川医が86%へ2ポイント、秋田医が85%へと1ポイントUpしていた。後期は共テ高配点の医学科が多く、全国最高の点数が必要なのは共テ比率100%の名古屋医で93%だ。岡山医(84%)へ余裕で出せる位の共テ得点が取れていなければ、後期に出願しても復活は厳しいだろう。2段階選抜の足切り倍率引き締め(岡山医3倍、広島医4倍)もあり、万一共通テストで失敗すると、地方国立医学科においては浪人がほぼ決定してしまうのが現実だ。一方、今年から共テ比率を前期日程最高の9割に変更する奈良県立医大のボーダーは86%へ上がった(京医・阪医落ち組の復活合戦で後期は89%)。共テ比率2位で約7割の徳島医と共に全国から高得点が取れた受験生が逃げ切るために出願してくるだろう。

共通テストの出来は2次試験までのメンタルにも影響する。2次に難問が出る東大では受験生の多くが高得点を取ってくるので、配点比率が低くても共通テストの得点は重要だ。共テ比率20%の東大文1に今春合格した朝日生も「共通テストで9割取れ早稲田法は共テ利用合格してたので楽な気持ちで東大2次では実力を出し切ることができました!」と勝因を語っていた。入試英語オタクの講師は2019年2月に代ゼミが日本初の共通テスト型模試を開始してからこの世に出た220題以上の共通テスト模試・予想問題を自ら解き分析している。1月に第4回共通テストを受験する4期生までの成績推移データから戦略的な共テ英語への攻め方もほぼ確立できた。あとは生徒さんが本番での得点に要される経験値をどこまで上げてくれるかが勝負となる。