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2023国公立医学科への合格力(中四国編)

May. 06, 2023 大学合格戦略

国公立医学科現役合格率ランキングでトップ30入りした中四国の高校は10位の愛光が15.4%(現役合格38名)、21位の岡山白陵が9.8%(16名) 、23位の広島学院が9.6%(18名)、26位の広大福山が9.1%(18名) 27位の徳島文理が8.9%(8名)と私立4校、国立1校は全て中高一貫校だった。

愛光、岡山白陵と医学科に強い私立中高一貫校の復活が目立った。愛光は現浪合計で59名と前年から12名増やして例年レベルに戻してきた。地域枠も利用し地元愛媛医へ25名も合格させたのが大きい。岡山白陵も現浪合計で32名と前年比6名増やしたが、特に21年度5名、22年度7名と不振だった現役合格者を16名へ倍増させた。全国50の国公立医学科の内、愛光が22校、岡白が15校に合格させており分散戦略が功を奏したのでは。一方、岡山医に集中した岡山朝日は15名(現役7名)の合格者を出したが残念だった人も多かった。浪人生の踏ん張りで計31名と昨年比2名増だったが、東大理3・岡山医7名・広島医以下の志望者が不振で現役では前年比2名減らしていた。リスクを取っても第1志望にこだわるのか、受かる大学に出して合格者を増やすのか各高校の戦略が分かれる。

広島では常連校が不振で広島学院が昨年の36名から27名へ、広大附属が32名から21名へ減らした。備後地区トップの広大福山が前年比2名増の32名と安定していたのに対し広大附属の不振は驚きだ(山口医後期の全国枠7名で2名復活したのは底力)。昨年全国最多の18名合格させた広島医を6名まで減らしていたが、地元医学科は受けているはずなので多数の浪人が発生した模様だ。広島の共学トップ校に何が起こったのだろうか?

私立中高一貫校では愛光・岡白が好調だったのに対し、高知の土佐が昨年33名から21名に減らし、愛媛の私立2番手、済美平成も稼ぎ頭だった愛媛医(3名)を愛光に独占され国医合格者が14名から4名に激減していた。徳島文理も16名から13名に減らしたが、分母の卒業者数が90名まで1クラス分消滅し現役合格率は8.9%と全国トップ30を維持した。四国の少子化は一足先に進んでいるようだ。

中四国の公立高校合格者数1位の岡山朝日、2位の高松(25名)は各々岡山医、香川医に15名ずつ合格させ地元トップを死守したが、最上位層以下の現役生が振るわず浪人生比率は50%以上と高かった。3位の松山東は地元愛媛医に集中して愛光に次ぐ18名合格させ21名、4位の米子東が生命科学コース40名を中心に岡山医3名を含む19名、5位の徳島市立が附属中の最上位を集めた理数科40名から阪大・東北大・九大医学科各1名など17名と好調だった。地方公立校でも特進コースを設けて医学科合格者を増やす中、普通科のみで実績を出す岡山朝日・高松高校はさすがだ。

高よびが愛光卒などを大量合格(14名/20名)させた愛媛医地域枠が20名から5名に減員の予定。昨年は10月末に文科省から各医学科に暫定的増員枠延長の認可が下りたが、厚生労働省は2022年の医療従事者の需給に関する検討会で「2029年以降の医師の需給均衡を予測しており医師の増加のペースについては見直しが必要」との見解を示した。医師過剰時代の到来を控えて永遠に延長が続くとは限らない。2019年に期限切れしている暫定的な臨時定員(国立医学科で合計700名半ば)が廃止になれば、地域枠推薦を受けていた上位層が前期一般枠に流れ込み、医学科合格競争が更に激化することは必至であろう。